新築外構工事で後悔しない!費用から依頼の流れ・失敗事例まで徹底解説
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新築外構工事で後悔しない!費用から依頼の流れ・失敗事例まで徹底解説

新築住宅を計画する際、意外と見落とされがちなのが「外構工事」です。 外構プランや資金計画を後回しにし過ぎると、こだわりの建物外観と調和しなかったり、予算が足りなくなったりするケースもあります。 また外構工事は、単に門扉や玄関アプローチ、駐車場を整備するためだけでなく、防犯性やプライバシー性にも関わる大切な工事です。 とはいえ、初めての新築住宅では、以下のような疑問や不安を抱える方も多いでしょう。 「外構工事の費用はいくら見積もればいいの?」 「何に気をつければいいの?」 「依頼するタイミングはいつ?」 そこで本記事では、外構工事の施工スタイルの違いから費用相場、業者選びのポイント、よくある失敗事例まで分かりやすく解説していきます。

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新築の外構工事とは?押さえておくべき基礎知識

はじめに、外構とエクステリアの違い、知っておくべき外構工事の基礎知識を解説していきます。

外構工事とは?エクステリアとの違い

外構工事とは、建物の外部の敷地部分を門扉や植栽、玄関までのアプローチ、外周のフェンスなどで整える工事をいいます。

建物や街並みと調和した外観デザインが必要とされるほか、外部からのプライバシーやセキュリティ面の安全性を確保する目的もあります。

外構工事を検討する際に「エクステリア」という言葉を聞かれることがあるかもしれません。外構とエクステリアは、いずれも建物の外側に関する点では共通していますが、以下のような違いがあります。

  • 外構:建物の回りに設置する構造物自体を意味する
  • エクステリア:建物を含む外部の空間全体を意味する

インテリアという言葉が、ソファやテーブル、カーテンなどを含めた室内空間そのものを指すのと同様に、エクステリアはカーポートやフェンス、門扉などを含めた外部空間そのものを指します。

また、外構工事は、生活のしやすさやプライバシー確保など、機能性を重視する意味合いで使われることが多い一方、エクステリアは外観をおしゃれに装飾するといった意味で使われることが多くなります。

外構工事の内訳と検討すべき項目

外構工事の主な内訳は、以下のとおりです。

土間・コンクリート工事

ガレージ・階段・アプローチなど

左官工事

化粧ブロック・目隠しフェンスなど

造園工事

植栽・庭石の設置など

水道工事

給排水工事・水道栓の設置など

電気工事

玄関照明・門灯・防犯灯・インターホンなど

このほか、購入する土地によっては、既存のフェンスやブロックを活用できる場合もありますし、反対に解体工事が発生する場合もあります。

これらの内訳に対して、外構工事の検討項目をまとめると以下のようになります。

  • 門柱・門扉
  • 表札・ポスト・インターホン
  • アプローチ
  • カーポート・駐輪場(車・自転車の台数)
  • 物置の設置(ストックヤード)
  • 塀・フェンス・ブロックの種類・高さ
  • 庭・ガーデンの設置・使い方
  • ウッドデッキの設置・サイズ
  • テラス・ガーデンルームの設置・広さ
  • 植栽の種類(維持管理の手間も含めて)
  • 砂利・除草シート
  • 照明の種類・数
  • 水栓・パン(水受け)

外構工事で検討しなければならない項目は数多くあり、かけられる予算を踏まえ優先順位をしっかりと決めておくことが重要です。

外構工事を検討するときに、以下の点から考えてみましょう。

  • デザイン性(建物や街並みとの調和)
  • 機能性(プライバシー・防犯性・駐車のしやすさ)
  • メンテナンス性(植栽や雑草の管理など)
  • かけられる予算

また、家族構成やライフスタイルに合わせて、長期的な視点で必要な設備・スペースを決めることが必要です。

新築外構工事は3タイプ|オープン・クローズ・セミクローズ

外構工事のスタイルは、大きく3つあります。ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

  1. 開放感が魅力の「オープン外構」
  2. 防犯・プライバシー性にも優れた「クローズ外構」
  3. バランスを重視した「セミクローズ外構」

開放感が魅力の「オープン外構」

オープン外構は、敷地の周りに極力、門扉や塀、フェンスなどを設置しない外構スタイルです。敷地全体の開放感を重視したスタイルで、駐車スペースやアプローチが道路と一体化しやすい点が特徴です。

メリット

・開放的で明るい印象を与えられる

・こだわりの建物外観を活かせる

・敷地が広く見える

・施工費用を抑えられる

・通風性・採光に優れる

デメリット

・防犯性が低い

・道路や近隣からの視線が気になりやすい

・子どもやペットが飛び出すリスクがある

・外から砂ぼこりや枯葉、ゴミが入りやすい

オープン外構は、構造物を最小限に抑えるため施工費用を抑えやすく、明るく開放的な空間にできます。こだわりの建物外観を見せられ、街並みにも溶け込みやすいでしょう。ライトアップにこだわって夜間おしゃれな雰囲気に演出できます。

その一方、外部から侵入しやすく、目隠しとなるものが限られるため、防犯性やプライバシー面への配慮が必要です。

防犯・プライバシー性にも優れた「クローズ外構」

クローズ外構は、敷地全体を塀や門扉・フェンスなどでしっかり囲った外構スタイルです。

比較的都市部の住宅地で採用されることが多く、防犯性やプライバシーの確保といった機能面が重視されるときに採用されやすいといえます。

メリット

・高い防犯性・プライバシー性を確保できる

・庭や中庭、ガーデンテラスなどパーソナルな空間を作りやすい

・落ち着いた住環境を実現しやすい

デメリット

・施工費用が高くなる

・圧迫感や閉塞感を感じることがある

・風通しや日当たりが悪くなる可能性がある

クローズ外構は、外部からの視線や騒音を遮断しやすく、敷地内にくつろいだり、DIYの作業スペースを設けるなど、プライベート空間を確保したい場合にも向いています。

ただし、設置する構造物が増え、施工費用が高くなりやすいため、資金計画は慎重に検討しなければなりません。

また、敷地の面積や周辺環境によっては、圧迫感を感じてしまう可能性がある点にも注意しましょう。

バランスを重視した「セミクローズ外構」

セミクローズ外構は、敷地の一部にフェンスや塀、植栽などで区切りを設ける外構スタイルで、オープン外構とクローズ外構の中間的な位置づけとなります。

メリット

・適度なプライバシーを確保しつつ開放感も感じられる

・見せる部分と隠す部分のバランスが取れる

・外構プランの自由度が高い

・ライフスタイルの変化に対応しやすい

デメリット

・オープン外構よりは施工費用がかかる

・防犯・プライバシー面では、クローズ外構より劣る

・自由度が高い分、中途半端な外構になる可能性がある

セミクローズ外構は、プライバシーの確保と開放感を両立させたい人のほか、外構を含めた空間デザインを重視する人に向いています。

また、小さなお子さんやペットがいる家庭でも、必要な部分だけに塀やフェンスで囲むなど、フレキシブルに対応しやすい点も特徴の一つです。

新築の外構工事にかかる費用相場と内訳

新築の外構工事には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

外構工事の概算費用は、一般的に敷地面積×1万~3万円/平米といわれています。100平米の土地であれば、およそ100万~300万円です。

  • オープン外構:100万~150万円程度
  • クローズ外構:200万~300万円程度
  • セミクローズ外構:150万~200万円程度

ただし、外構工事のコストは、以下のような条件に左右されます。

  • 外構面積(敷地面積から建築面積を引いたもの)
  • 外構工事のタイプ
  • 構造物に使用する素材
  • 購入した敷地の条件

道路との高低差がある敷地や通路部分が長い旗竿地など敷地条件によって、工事費用が高くなるケースもあります。

たとえば、高低差がある土地では、道路と駐車場の高さが異なるため土留めの費用、前面道路から入口に上がる階段や手すりの設置費用、転落防止のためのフェンスなどの費用がかかるためです。

下記の表は、外構工事の費用を項目別にまとめたものです。

項目

費用相場

フェンス・ブロック

フェンス:15万~60万円

ブロック塀:30万~50万円

駐車場・カーポート

(1台あたり)

オープンタイプ:10万~40万円

カーポート:40~100万円

ガレージタイプ:100万~300万円

門柱・門扉周り

15万~30万円

玄関までのアプローチ

10万~30万円

※手すりつきスロープがある場合:40万~50万円

庭・植栽

10万円~

照明

10万~20万円

テラス・ウッドデッキ

40万~50万円

各費用は、施工面積や使用する素材、作業環境によって変わります。

たとえば、フェンスの種類も、スチール製からアルミ製、木目調樹脂、鋳物などさまざまな種類があり、材料費だけでも5,000円~3万円/mと価格帯の幅があります。

そのため、それぞれの構造物を設置する目的を明確にしたうえで、必要な施工範囲を決め、素材選びにメリハリをつけることが重要です。

新築外構工事の費用を抑えるコツ

では、外構工事の費用を節約するためにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。

ここでは費用を抑える5つのコツを紹介します。

  1. 専門の外構業者に依頼する
  2. 相見積もりを取り交渉する
  3. 素材や資材選びにメリハリをつける
  4. 土地選びからこだわる
  5. 最低限の工事だけ実施する

専門の外構業者に依頼する

外構工事は、ハウスメーカー経由ではなく外構専門業者に依頼することでコストを抑えやすくなります。

ハウスメーカーに外構工事を任せると、実際の工事は下請け業者が行うことが多く、見積もり金額に紹介料や中間マージンが上乗せされるためです。

たとえば、同じ内容のフェンス設置工事でも、ハウスメーカー経由では120万円かかるところ、外構専門業者なら100万円以下で対応するケースもあります。

無駄な中間コストを減らすためには、外構専門業者へ直接発注しましょう。

相見積もりを取り交渉する

複数の外構業者から見積もりを取ることで、費用を抑えつつ納得のいく外構工事が実現できます。

同じ敷地条件であっても、業者ごとに提案内容や金額、使用する資材が異なるため、3社程度の見積もりを取り、比較検討することが重要です。

同じ条件で比較することで工事項目ごとの費用感がわかり、価格面での交渉もしやすくなるでしょう。手間はかかりますが、外構費用を削減するには必要なステップといえます。

素材や資材選びにメリハリをつける

使用頻度やデザイン性、目につきやすさなどから、資材や仕様選びでメリハリをつけ、コストをかける場所と抑える場所を選ぶことが重要です。

たとえば、フェンスはリーズナブルなアルミ製やスチール製を採用する一方、アプローチは砂利敷きではなくコンクリートでデザインにこだわるなどです。

必要な機能性とデザインを満たす範囲で、メリハリをつけることが節約のコツです。そのためには、外構工事のなかでも何を優先するかを明確にしておきましょう。

土地選びからこだわる

土地選びの時点で外構費用を意識すれば、工事費を大きく削減できる可能性があります。

土地によっては、既存のブロック塀やフェンスが残っていて再利用できる場合があり、その分の工事は不要です。

また、道路との高低差が少ない土地は、造成や土留めの費用がかかりにくいといえます。

外構の予算を抑えたいなら、土地探しの段階から外構工事にかかる費用を意識することが大切です。

最低限の工事だけ実施する

優先度の高い工事に絞って依頼することで費用を抑えられます。

新築時にすべての工事を完了させる必要はありません。

たとえば、以下のような工夫が考えられます。

  • 駐車場はタイヤが常時乗る部分だけコンクリート敷きにする
  • ウッドデッキや花壇は、自らDIYで少しずつ進める
  • フェンスは必要な部分だけ工事し、将来的に伸ばしていく

外構工事は、すべて依頼する必要はなく、必要なタイミングで、別の業者に依頼する選択肢も検討しましょう。

外構工事は固定資産税に影響する?

土地や建物を所有すると、毎年「固定資産税」という税金がかかります。

固定資産税は、土地や建物といった固定資産を所有する人に課せられる地方税で、毎年1月1日の所有者に納税義務があります。

では、外構工事によって固定資産税の税額に影響はあるのでしょうか。

基本的には、外構工事は固定資産税に影響しないと考えて大丈夫です。ただし、以下の条件をすべて満たすケースでは、例外的に固定資産税の課税対象となる可能性があります。

  •  外気分断性:耐久性・永続性がある材料で、屋根と三方の外壁で囲まれている
  •  土地定着性:基礎と建物がアンカーボルトなどで緊結されている
  •  用途性:倉庫や車庫など目的に応じて利用できる状態である

三方の壁と屋根が鉄筋コンクリートで構成された車庫・ガレージなどです。建物内部に組み込まれたビルトインガレージなどがイメージしやすいかもしれません。

また、鉄筋コンクリートの基礎上に物置を設置し、アンカーボルトで緊結しているケースでは、固定資産税の対象とみなされる可能性があります。

一方で、一般的に多い柱と屋根だけでのカーポート、土地上に据え置いただけの物置などは、上記の条件を満たさず固定資産税はかかりません。

新築の外構工事はどこに依頼する?ハウスメーカーと外構専門業者の比較と選び方

外構工事の依頼先は、大きくハウスメーカーと外構の専門業者にわけられます。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

ハウスメーカーに依頼するメリット・デメリット

外構工事も含めてハウスメーカーに依頼するメリットとして、以下が考えられます。

  • 建物と外構でトータルコーディネートしやすい
  • 建物と同時に引き渡しを受けやすい
  • 打ち合わせ回数や手間を減らせる
  • 建物の予算を含めてトータルの資金計画が立てやすい
  • メーカーによってはアフターサービスが充実している

ハウスメーカーに依頼すると、建物と外構の窓口を一本化できるため、外観デザインのトータルコーディネートや資金計画が調整しやすくなります。

その結果、外構プランの失敗を防ぎやすいだけでなく、予算がオーバーするリスクを減らせます。

また、外構工事を進めるために、打ち合わせや立ち合いの手間や時間が必要です。この点、ハウスメーカーに依頼すれば、建物と外構の打ち合わせを同時に行い、完成後の内覧会や引き渡しの立ち合いも同時に済ませられます。

一方で、ハウスメーカーに依頼するデメリットもあります。

  • 外構計画の提案内容が物足りない・選択肢が少ない
  • 費用が割高くなる可能性がある

ハウスメーカーに依頼したとき、建物と比べると提案内容が物足りないことがあります。これは、ハウスメーカーが専門業者ほどの外構・エクステリアのノウハウや提案力がない、建物にかける予算を優先しやすいなどが要因として考えられます。

その結果、少ないバリエーションの中から外構プランを選ばなければならないこともあるでしょう。外構工事にもこだわった家づくりを進めたい方は、専門家からのアドバイスがもっと欲しかったと後悔するかもしれません。

また、費用面でも注意が必要です。ハウスメーカー経由だと、紹介料や手数料分が見積もり金額に含まれ、直接外構業者に依頼するより高くなる可能性があります。

外構専門業者に依頼するメリット・デメリット

一方、外構の専門業者に依頼することで、以下のメリットがあります。

  • 外構に精通する専門家の提案を受けられる
  • 実物(建物)に合わせたデザイン・プランニングが可能
  • 費用を抑えやすい

外構の専門業者に依頼すれば、「エクステリアプランナー」や「造園施工管理技士」など、外構・エクステリアに精通したプロのアドバイスを受けながらプランを検討できます。複数のプランから選べるため、自分のこだわりを外構計画にも反映しやすいでしょう。

また、実際の建物外観に合わせたデザインやスケール感でプランニングできるため、建物と外構のトータルコーディネートがしやすくなります。

また、直接外構業者に発注したり、相見積もりを取ることで費用を抑えられます。特に、コストがかかりやすいクローズ外構でデザインや仕様にもこだわりたい方にはおすすめです。

一方、専門業者に依頼するデメリットもあります。

  • 信頼できる業者を探す必要がある
  • 建物の工事との調整が発生する
  • 打ち合わせや立ち合いの手間がかかる
  • 資金計画の調整が難しくなる可能性がある

外構の専門業者は、ハウスメーカーのように情報や評判が手に入るわけではありません。また、一般の方で外構に関する知識がある方は多くないでしょう。そのため、信頼できる専門業者を探す手間や時間がかかってしまうことがあります。

また、ハウスメーカーと専門業者で打ち合わせの窓口がわかれるため、建物の工事の進捗や資金面の調整が必要になり、契約手続きなどの手間も増えるでしょう。

新築外構工事はいつから始める?依頼するタイミングと施工期間

ここでは、新築の外構工事の流れを踏まえたうえで依頼するタイミング、施工期間について解説していきます。

外構工事の依頼から工事完了までの流れ

以下は、ハウスメーカーと外構専門業者に依頼したときの流れを表したものです。

ハウスメーカーに依頼する場合

  1. 建物プランと外構プランの作成
  2. 外構プランの打ち合わせ
  3. 見積もりの提示を受ける
  4. 工事請負契約の締結
  5. 外構工事の着工・引き渡し

外構専門業者に依頼する場合

  1. 依頼先の専門業者を探す
  2. 現地調査・打ち合わせ
  3. 外構プラン・見積もりの提示を受ける
  4. 依頼先の決定・工事請負契約の締結
  5. 外構工事の着工・引き渡し

ハウスメーカーと外構業者の違いは、建物と合わせてプランニング・見積もりを依頼できるかどうかです。

ハウスメーカーに依頼すれば、専門業者を探す必要はなく、建物の打ち合わせと並行して進められます。

一方、外構専門業者に依頼する場合、どのタイミングでプランの作成・見積もりを依頼するかが重要です。

理想的な時期としては、基礎工事が完了してから外壁工事が終わるくらいの間になります。

その主な理由は、以下のとおりです。

  • 図面が確定しており正確な見積もりが取れる
  • 仕上がった建物の外観イメージに合わせたプランニングが可能
  • 建物に関する打ち合わせが一通り終わっているため時間が確保しやすい

反対に、これ以上外構工事の依頼が遅くなると、建物の引き渡し後、スムーズに外構工事に移行できない可能性があります。

外壁工事が終わり建物の外観が確認できる頃には、外構工事が依頼できるよう準備を進めましょう。

外構工事にかかる期間

外構工事にかかる期間の目安は、以下のとおりです。

  • オープン外構:1~2週間程度
  • クローズ外構:3~5週間程度
  • セミクローズ外構:2~3週間程度

オープン外構は、塀やフェンスを設けず、駐車スペースやアプローチを中心に構成するため、設置する構造物、施工範囲が少なく工事期間が短く済みます。

反対に、クローズ外構は、敷地全体をフェンスやブロック塀で囲うため、施工範囲が広く、工期は長くなります。

そのほか、外構工事の工期には、以下のような環境的・外的要因も影響します。

  • 敷地条件
  • 天候
  • 近隣からのクレーム対応

前面道路の幅が狭い、高低差が大きかったりすると、資材の搬入やスペースの確保のため工期が延びることがあります。

また、悪天候が続くと、コンクリートの打設や塗装作業が行えず、工事の進捗は遅れます。

さらに、騒音や工事車両の出入りで近隣住民からクレームが発生すると、作業時間が制限される可能性があります。

新築の外構工事でよくある失敗事例5選

ここでは、外構工事でよくある失敗事例を5つ解説します。

  1. 外構工事に回せる予算が足りない
  2. 駐車場の使い勝手が悪い
  3. プライバシー・防犯性が低い
  4. 植栽・雑草を維持管理する負担が大きい
  5. 活用しないウッドデッキで庭が狭くなった

外構工事に回せる予算が足りない

外構工事の検討を後回しにすると、最終的に資金が足りなくなるリスクが高まります。

一般的に、外構工事の予算は、住宅価格の8~15%が目安といわれることもありますが、実際には建物の規模と敷地面積によってケースバイケースです。そのため「住宅価格の10%を目安にしていたが足りなかった」あるいは「門柱や駐車場を簡素な仕様にせざるを得なかった」という場合もあります。

そのため、特に以下の点は、早い段階からの検討が必要です。

  • オープンかクローズかなど外構タイプをどうするか
  • デザインや素材にどこまでこだわるか
  • 費用がかかりやすい敷地条件ではないか
  • 駐車場や駐輪場のスペースはどれくらい必要か

新築住宅では、建物への予算配分を優先してしまいがちですが、最初の資金計画の段階から外構プランも含めた検討が重要です。

駐車場の使い勝手が悪い

駐車場のサイズやレイアウトが十分に考慮されておらず、使い勝手が悪くなるケースです。

たとえば、以下のようなケースです。

  • 駐車スペースが狭く出し入れしにくい
  • ドアの開け閉めに余裕がない
  • 駐車場の奥の物置があり駐車が難しい
  • 前面道路の幅を考慮せず決めてしまった
  • 道路に出るときの見通しが悪い

駐車場は、前面道路幅や交通量、車のサイズ、降りてからの動線を考慮しないと使い勝手が悪くなることがあります。

特に毎日の通勤や買い物で頻繁に使う場合は、ストレスがたまりやすく、事故の原因にもなりかねません。

プライバシー・防犯性が低い

前面道路や隣接住戸から室内やテラス部分が見えやすいと、プライバシーの確保が難しくなるだけでなく、防犯面でも不安が残る場合があります。

失敗を防ぐには、通行人や近隣の建物からの視点で見え方を確認し、必要な位置・高さのフェンスや塀を検討することが大切です。

このときにフェンスの高さによっては、隣家にも圧迫感を与えてしまう可能性があるため注意しましょう。

また、クローズド外構では、外からの視線を遮ることができる反面、敷地内に侵入されたときの死角になりやすく防犯性が低くなる場合があります。

防犯性を高めるためには、以下のような対策が効果的です。

  • 人感センサー付きライトやカーポートへのダウンライトの設置
  • 建物の周辺に防犯砂利を敷設
  • ホームセキュリティーを導入
  • 防犯性の高い玄関ドアやサッシの採用

外構プランでは、コストやデザイン面だけでなく、プライバシー性・防犯性の確保を意識した設計が大切です。

植栽・雑草を維持管理する負担が大きい

できるだけ自然を取り入れたいと思っても、植栽や雑草処理の負担が大きくなり過ぎて後悔することもあります。

  • 樹木が大きくなり過ぎて剪定が大変
  • 秋ごろになると落ち葉が大量に落ちてくる
  • 害虫がつきやすい

また、広い天然芝を敷いた庭をきれいに保ちたいと思っても、実際には想像以上に雑草が生え、維持管理の負担が重くなることがあります。

外構計画を検討する際は、ローメンテナンスな植物を選ぶなど、雑草や手入れのメンテナンス性も合わせて考える必要があります。

活用しないウッドデッキで庭が狭くなった

ウッドデッキは、洗濯物を干すスペースやリラックスする空間として利用できるほか、リビングのサッシを開放すれば、自然や開放感を感じられる空間にできます。

ただし、設置する広さや必要性を長期的な視点で考えておかないと失敗する可能性があります。代表的な失敗事例には、以下が挙げられます。

  • 準備や片付けが大変であまり使わないデッドスペース化する
  • 中途半端な広さで使いづらい
  • 日当たりが思ったより良くない
  • 虫が多く、あまり使わなくなった
  • 広すぎるウッドデッキで庭が使いづらくなった
  • 外からの視線が気になり使用頻度が減った

ウッドデッキを設置すると、それだけ庭として使える面積は減ってしまいます。

設置する目的や使用頻度、日当たり、周辺環境を十分に考慮したうえで判断しましょう。

新築外構デザインの実例3選

ここでは、新築の外構デザインの実例を3つご紹介します。

  1. 白い箱型住宅に映えるシンプルな外構デザイン
  2. 内と外をつなぐ中庭型のウッドデッキがある外構
  3. プライバシー性とデザイン性を両立した外構デザイン

事例1.白い箱型住宅に映えるシンプルな外構デザイン

スクエア型の白いファサードに、シンプルな外構デザインが美しく調和した事例です。白を基調とした土間コンクリートに、アプローチは高低差を活かしたステップ階段としています。

門柱などの構造物を設けないオープン外構で、建物そのものの美しさを最大限に引き出した設計になっています。シンボルツリーの一本植えがアクセントとなり、シンプルな外観に生命力を感じさせます。

事例2.内と外をつなぐ中庭型のウッドデッキがある外構

間口の広い掃き出し窓の続きに、自然の風合いを感じさせるウッドドデッキを設置した事例です。アウトドア用のテーブルやチェアを置くだけで、第二のリビングになります。

建物のL字に囲まれた部分に、中庭のようなウッドデッキを配置することで、周囲の視線を気にせずプライベートな空間と時間を満喫できます。

事例3.プライバシー性とデザイン性を両立した外構デザイン

広いコンクリートの土間に、縦横に伸びる目地で整えられた外構デザインとなっています。重層的な建物の外観デザインと相まって、敷地の奥行きと幾何学的な美しさを演出しています。

無機質になりがちなコンクリートの土間に、砂利や自然石をアクセントとして配置することでバランスをとっています。アプローチ部分には段差や門柱は設けず、人の流れを滑らかに誘導する設計となっています。

外観デザインにこだわりたいならデザイン住宅「SHIRO」

住まいの第一印象は、建物だけでなく、外構も含めたトータルデザインで決まります。その両方をバランスよく仕上げたいという方にもおすすめなのが、ハウスドゥ・ジャパンが提供するデザイン住宅「SHIRO」です。

「SHIRO」は、白を基調としたシンプルかつ洗練された外観デザインが特長。建物形状や窓の配置まで外観を構成する要素をミニマムにしているため、外構との一体感が際立ちやすくなります。

特に、開放感を重視したオープン外構との相性は抜群で、芝生や植栽、白い土間コンクリートといった自然な素材を合わせれば、より「SHIRO」の直線美が引き立ちます。

建売住宅ながら、敷地条件に合わせた最適な建築計画を立てることで、建物と外構のトータルコーディネートがしやすい点も「SHIRO」の特徴です。

また、土地と建物を一括で販売・管理するため、外構工事費用も含めた資金計画が立てやすくなっています。

「外構も含めたトータルデザインにこだわりたい」「資金計画で失敗したくない」そのような方にも「SHIRO」はおすすめです。

まとめ:新築の外構工事で後悔しない!建物とセットで資金計画・プランニングを進めよう

新築外構工事は、単なる外まわりの整備ではありません。外観の印象や防犯・プライバシー性、快適性に影響し、日々の暮らしやすさを左右する重要な工事です。

外構にはさまざまな施工スタイルや費用感があり、依頼するタイミングや業者選定を誤ると建物には満足してもトータルでは後悔することも少なくありません。

まずは、資金計画の段階で外構工事の予算もしっかりと意識することが大切です。そのうえで、建物のプランやデザインをもとに、外構プランを合わせて検討することが重要になります。

建物と外構のデザインをトータルで考えたい方には、シンプルかつ洗練されたデザインにこだわった建売住宅ブランド「SHIRO」がおすすめです。

無駄を削ぎ落とし、洗練された外観は、さまざまな外構デザインとも調和しやすく、トータルコーディネートしたい方にもぴったりです。

全国で不動産事業を展開するハウスドゥグループでは、土地探しからお手伝いいたします。外構工事を含めた資金計画から相談したい方も、お気軽にお問い合わせください。

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