分譲住宅の間取りはここを要チェック!後悔しないためのポイントを解説
分譲住宅を選ぶ際に、間取りは大きなポイントの一つです。 分譲住宅の場合、注文住宅とは異なり、自由に決めることはできません。家族構成やライフスタイルなどを踏まえ、しっかりとチェックすることが大切です。 多くの方を販売対象とする分譲住宅では、快適に生活しやすい人気の間取りが取り入れられていることが多くなります。 ただ、理想の間取りは一人ひとり異なりますので、それぞれの特徴を知ることが大切です。 この記事では、分譲住宅の間取りを見るポイントと後悔しないための注意点を解説します。
目次
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分譲住宅の人気間取り例
分譲住宅で人気の間取りとはどういったものでしょうか。ここでは間取りの例を4つ紹介します。
- 開放感のあるリビング・玄関吹き抜け
- コミュニケーションがとりやすいリビング
- 【作業効率・時短重視】家事らく動線
- 廊下をなくし空間を有効に活用
開放感のあるリビング・玄関吹き抜け
リビングや玄関を吹き抜けにし、開放感のある空間は人気の間取りです。吹き抜けにすることで空間を広く見せられるだけでなく、大きな窓なども設置できて日当たりを確保しやすくなります。
四季を通じて明るい空間を演出できますし、日当たりが良くない立地でも明るさを確保しやすい間取りといえます。
また、上部に窓を設置することで風通しや空気の流れを作りやすく、換気性に優れているのも特徴です。空間ごとの仕切りが少なく、室内の温度差が生まれにくいため、室温を一定に保ちやすくなるでしょう。
コミュニケーションがとりやすいリビング
LDKが一体化するなど、コミュニケーションがとりやすいリビングも人気の間取りの一つです。
仕切りをなくし対面キッチンにすることでリビングを広く見渡せて、家族とのコミュニケーションがとりやすくなります。子どもの様子を見ながら作業しやすく、1人で料理するとしても、視線を上げたところに家族の顔が見えれば、孤独感を感じることなく作業できる点は魅力的です。
また、上階に上がるためにリビングを通らなければならない階段を採用することで、子どもと顔を合わせる機会が増えコミュニケーション頻度の増加が期待されます。
【作業効率・時短重視】家事らく動線
料理や掃除、洗濯など、日々の生活に欠かせない家事を効率よくこなせる動線も、人気の間取りです。
共働き世帯も増えるなか、仕事と子育て、家事を並行してこなす負担は小さくありません。作業効率が良い、時間短縮できる間取りが必要とされるのも分かります。
料理と洗濯、掃除を同時にするマルチタスクも多いため、水回りの移動のしやすさは間取りを判断するうえで大きなポイントです。キッチンから洗面、浴室の動線が移動しやすいだけでなく、複数の動線が確保されているとマルチタスクに対応しやすくなります。
また、壁に設置する部分がないアイランドキッチンを採用することで、キッチンからダイニング、リビング、パントリーの移動に伴う回遊性を高めた間取りも人気です。
廊下をなくし空間を有効に活用
間取り上の廊下を極力なくし、空間を有効に活用した間取りも人気です。
2階建て以上の間取りでは、廊下や玄関、階段ホールは通路として活用できるものの、居住スペースとして活用は難しくなります。
そのため、玄関や階段ホールからそれぞれの居室に直接つながる間取りにすれば、同じ延床面積でも有効に活用するスペースを増やせます。
特に、広い土地を確保することが難しい場合、建ぺい率や容積率の制限のなかで、十分な床面積を確保することが難しい場合もあります。限られた床面積を有効に活用できる間取りは人気です。
分譲住宅の間取りを見るときのチェックポイント
分譲住宅の間取りを見るときどういった点に気をつければよいのでしょうか。4つの間取りチェックポイントを紹介します。
- 実際の広さをイメージする
- コミュニケーションの取りやすさとプライバシー性
- 家事・生活動線をチェック
- 将来の家族構成やライフスタイルの変化への対応
実際の広さをイメージする
分譲住宅の間取りを見るときには、実際の広さをイメージすることが大切です。
具体的には、家具を配置したときの動線をイメージしながらデッドスペースが生じないかを確認します。
デッドスペースとは、簡単に言えば、間取りのなかで利用しづらいスペースです。床面積に含まれていても有効に活用できる面積が少なければ、狭く感じることもあるでしょう。
細かくいえばウォークインクローゼットのなかにも、有効に使いにくいデッドスペースが生じることもあります。
- 間取り全体のなかで玄関・階段ホールや廊下がどれくらい占めるか
- 家具やソファなどの配置時に通路部分やデッドスペースがどう生じるか
これらを、図面上と現地で確認しながらチェックするとよいでしょう。
コミュニケーションの取りやすさとプライバシー性
家族間におけるコミュニケーションの取りやすさとプライバシー性の確保も大切なチェックポイントです。
子どもが小さいうちは、様子を気にしながらリビングやダイニングで家事やリモートワークすることが想定されます。
オープンタイプや半個室の作業スペースがリビング内に設けられている間取りもあります。リビングを中心に時間を過ごしやすい点は、子どもへの目配りだけでなく、家族とのコミュニケーションがとりやすい間取りといえるでしょう。
また、子どもがある程度成長したときに、プライバシー性について考えることも必要です。子どもの年齢差や性別の違いなどを意識すると考えやすくなります。性別が異なり、年齢差が大きいほど、別々の部屋を確保できる間取りが求められやすいでしょう。
リビング吹き抜けの間取りは開放感があり、1階と2階でもコミュニケーションをとりやすいメリットもありますが、プライバシーの面も配慮する必要があります。
なお、トイレ、浴室、洗面が完全に独立している間取りだと、家族が脱衣所を使っていても洗濯機が使えるなど、プライバシー性を確保しながら家事の効率を上げられます。
家事・生活動線をチェック
家事・生活動線を実際の動きを想像しながらチェックすることが大切です。
- 洗濯動線:洗濯物の収集→洗濯する→干す→収納する
- 掃除動線:掃除機を出す→掃除する→ゴミを出す・掃除機を直す
- 料理動線:料理する→テーブルに運ぶ→片付ける→食器を洗う
- 買い物動線:買い物から帰宅→冷蔵庫・パントリーへ収納
それぞれの家事、生活動線を確認するとともに、複数の家事を同時にこなす場合の動線を意識して間取りをチェックしてみましょう。
また、来客の頻度が多い家では来客時の動線も確認しましょう。お客様を部屋まで案内するときに、毎回リビングを通るとなると来客のたびに片付けしなければならないなどの負担が生じます。
将来の家族構成やライフスタイルの変化への対応
間取りを考えるとき、将来の家族構成やライフスタイルの変化への対応を確認することも大切です。
「子どもの数の増加や成長に伴って必要となる部屋数をどうするか」「一方で子どもが独立し家を出たあとの部屋の使い方」などを長期的な視点で間取りを考えるとよいでしょう。
また将来、家族構成やライフスタイルの変化、年齢を重ねる中でリフォームの検討もされるかもしれません。
間取りのなかで動かしたり撤去できる間仕切り壁がどれか、構造的な問題がないかなどもチェックしておいてください。
分譲住宅の間取りで後悔しないための注意点
ここでは分譲住宅の間取りで後悔しないために注意すべき点を6つ紹介します。
- 玄関の広さや明るさ、収納もチェック
- トイレの位置
- 窓の位置・高さ
- 必要な収納率の目安
- 光熱費やメンテナンスの負担
- コンセントの位置と数に注意
玄関の広さや明るさ、収納もチェック
居室と比べて優先順位が低くなりやすい玄関の広さや明るさ、収納量に注意しましょう。
玄関は来客時の印象を大きく左右する空間です。一戸建ての場合、最低1坪(2畳)程度は確保したいですが、全体の家の広さとのバランスから判断することが大切です。
また、玄関近くに収納しておくと便利なものは意外に多く、収納スペースも大切です。
シューズや傘以外にもベビーカーや三輪車、来客用スリッパ、アウトドア、ガーデニング用品など、家族の人数や趣味によっても変わりますが、必要な収納量が確保できるか確認しましょう。
トイレの位置
間取り上、トイレの位置には注意しましょう。トイレは音や臭いが発生しますので、できるだけ生活スペースとは切り離したい場所です。
失敗例として、リビングからトイレが丸見えの間取りやリビングのそばに設置したため音や臭いが気になってしまう間取りなどがあります。
また、玄関横にトイレを設置すると、家族が来客対応している間利用しにくいなどの問題が生じる可能性があります。特に、間取り上トイレが1箇所の場合は慎重に決める必要があります。
その他、トイレの出入りに洗面所や脱衣所を通らなければならない場合も、着替え中は利用しにくいなどの時間が生じやすくなります。
トイレというデリケートな空間だからこそ、間取り上の配置に注意しましょう。
窓の位置・高さ
明るく開放感のある空間にするために窓は必須ですが、設置する位置や高さなどに注意することが必要です。
窓の設置で後悔しやすいケースに次のようなものがあります。
- 前面道路や隣接住戸からのプライバシーが確保できない
- 隣の視線が気になってカーテンが開けられない
- 窓が多くて家具の配置がしにくい
- 風通しが思ったより良くない
- 玄関に窓がなくて暗い……など
窓は大きければそれだけ採光は確保しやすい一方、プライバシー性や家の断熱性能にも影響します。開口部からの熱の出入りが大きいと光熱費などのランニングコストにも影響します。
また、間取りを見るときに窓の位置や高さを含めて家具の配置を考えることが大切です。窓が多い一方、家具を配置しにくい、あるいは家具と窓がかぶってしまうと採光、通風に影響するだけでなく、見た目も悪くなります。
間取りをチェックするうえで窓の位置や大きさ、高さは意外と大きなポイントです。未完成物件の場合は、実際に日当たりや外部からのプライバシー性などを確認できませんので、より慎重なチェックが必要です。
必要な収納率の目安
間取り全体の中で必要な収納が足りているかにも注意しましょう。
一戸建てに必要な収納面積の目安は、延床面積の10〜15%と言われています。家族構成などで必要な収納量は異なりますが、一つの目安として判断基準になるでしょう。
また、収納スペースを考えるとき広さだけでなく使い勝手を考えることも大切です。
例えば、掃除機を収納する場所と掃除するスペースの動線を短くする、あるいは、リビングで子どもが遊んだあとのおもちゃを整理できる収納など、収納を設ける場所や使いみちを考える必要があります。
さらに、新築住宅に採用されることの多いウォークインクローゼット(WIC)は、両側にハンガーパイプを配置できるタイプや奥の壁にも配置できるコの字型などいくつかタイプがあります。
WICは広く収納スペースを確保できるメリットはありますが、居室部分を圧迫していないか、換気性はどうかなどにも注意してください。
光熱費やメンテナンスの負担
間取りを見るうえで、光熱費やメンテナンスの負担にも注意しましょう。
吹き抜けやリビングイン階段などは開放感を確保しやすい反面、一つの空間が広い分、冷暖房が効きにくく電気代などの光熱費がかかりやすくなります。
リビングイン階段では、リビングで温めた空気が階段を通じて2階に流れやすいだけでなく、音や臭いももれやすい特徴があります。
また、吹き抜けのリビングで高い場所に設置した窓や照明の掃除やメンテナンスが負担となりやすい点に注意が必要です。
間取りを確認するうえでは、購入後のコストやメンテナンス性にも注意する必要があります。
コンセントの位置と数に注意
コンセントの位置と数にも注意しましょう。
キッチンには冷蔵庫から電子レンジ、コーヒーメーカー、オーブントースターなどさまざまな家電が集まります。家電を置いたあとの配線をイメージしながら、場所や数に注意しましょう。
また、ダイニングやリビングをリモートワークのスペースとして活用する場合は、パソコンやプリンターなどの周辺機器も考慮して判断することが必要です。
キッチンからリビング・ダイニング、洗面、寝室など、それぞれの部屋で行う作業をイメージしながらコンセントの数や位置を確認することが大切です。
建売住宅の間取りで見るべき5つのポイントとは?おすすめ事例も紹介
分譲住宅の間取りは変更できる?
分譲住宅の間取りは、基本的に変更できません。完成済みの物件は変更できず、未完成の場合でも、建築確認申請のプランに基づいて建てられているため変更はできないケースも多いでしょう。
ただし、例外的に完成前の契約のタイミングによっては変更できる会社もありますし、販売会社によっては間取り変更プランを準備している場合があります。
建売住宅なら間取りの良いとこどりができる
建売住宅の場合、注文住宅のような自由度はありませんが、誰にでも便利で快適に使えるように考えられた間取りとなっています。
そのため、いざ暮らしてみると生活しにくいということは起こりにくく、間取りの良い点を多く取り入れられています。
また、建売住宅は共通の仕様や材料を取り入れるなどで原価を抑えているため、価格を抑えやすい住宅です。プロの建築士がより多くの人が住みやすいと考える間取りを注文住宅より抑えた資金で購入できる点はメリットといえるでしょう。
SHIROは、これまで15年間で約1,600棟の建売販売実績で培われた経験と知識から間取りや外観についても洗練されたデザイン住宅を提供しています。
建売住宅でもクロスや建具など独自のお客様の好みに合わせて選択できるカスタマイズ性を備えた住宅です。
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まとめ:分譲住宅で人気の間取りが理想の間取りとは限らない
分譲住宅の間取りを考えるうえで、チェックすべきさまざまなポイントや注意点があることが分かって頂けたのではないでしょうか。
注文住宅と異なり、完成済みの分譲住宅であれば、実際に空間をイメージしながら間取りを判断できるメリットがあります。
内覧時に家具やソファなどが配置されていることもあります。実際の家事・生活動線を体感しながら間取りを確認することで間取り上の後悔は少なくなるでしょう。
人気の間取りについて紹介しましたが、それぞれメリットとともに注意点もあります。また。1人1人理想の間取りは家族構成やライフスタイルで異なりますので、人気の間取りが必ずしも理想の間取りとはならない場合もあるでしょう。
具体的な生活のイメージを持ちながら、より良い間取りで住みやすい建売・デザイン住宅を見つけてください。
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吉満 博
ゼネコン、ハウスメーカーで建築設計に従事後、自身の住宅購入をきっかけに不動産売買事業を始める。不動産の購入から売却まで出口戦略、資産性踏まえた長期の視点で不動産コンサルティング・売買仲介サービスを提供。これまでの実務経験を活かし、2023年から不動産・金融メディア中心にライターとしても活動。自身のサイトで不動産売買や住宅ローン等のお役立ち情報発信。
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