新築一戸建ての探し方ガイド!理想の物件を見つけるコツを解説
新築一戸建ては、売主が住宅会社やハウスメーカー、あるいは不動産会社の物件です。 エリアの状況にもよりますが、中古の一戸建てと比べて新築一戸建ては、売れやすく決まるときは早い傾向にあります。そのため、できるだけ早く情報をつかむことが大切です。 また場所によっては、新築一戸建ての売り出し情報がなかなか出ないこともあるため、物件探しを長く続けているという方もいるかもしれません。 売主が個人の中古一戸建てと新築一戸建てでは、探し方やチェックすべきポイントが異なる点もあります。 この記事では、新築一戸建ての探し方やチェックポイントについて解説します。理想の家を見つけるコツも紹介しますのでぜひ参考にしてください。
目次
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【新築一戸建てを探す前の前提知識】物件の種類・違い
新築一戸建ての探し方を紹介する前に、特徴とそれ以外の物件との違いについて解説します。
- 新築一戸建て(建売住宅)
- 注文住宅
- 中古一戸建て
- マンション
新築一戸建て(建売住宅)
新築一戸建ては、土地と建物がセットで販売される住宅です。
注文住宅のように間取りや仕様を自由に選ぶことはできません。とはいえ建売住宅では、一般的に多くの方が使いやすい間取りや仕様が採用されています。
また、土地の一括仕入れや建築資材、設備などを共通のものを使用することでコストダウンが図られ、注文住宅と比べ価格が抑えやすい特徴があります。
新築住宅の購入において、デザインや間取りに強いこだわりがなく、コストや時間、手間をかけたくない方にはおすすめです。
また、中古一戸建てと異なり、新築住宅の売主には、10年間の保証が法律上義務づけられており、対象箇所に欠陥が見つかった場合に、保証がある点はメリットです。このほかにも販売会社によって、住宅設備の保証や定期メンテナンスサービスなどがついています。
注文住宅
注文住宅は、土地を取得し、その土地に合わせた住宅を一から建築する住宅です。
建売住宅と異なり、間取りやデザイン、仕様などを自由に選べます。ただし、注文住宅のなかにも、完全自由設計からセミオーダー、規格住宅など、設計の自由度に違いがあります。
土地から購入する場合は、土地購入代金と建築費用、給排水管の引き込みや外構工事などの付帯工事やさまざまな諸費用がかかります。建売住宅や中古住宅と異なり、土地探しから引渡しまで概ね1年〜1年半かかることもあり、その間に地盤調査や改良費、仕様や設備の変更などで予算をオーバーすることもあります。
中古一戸建て
中古一戸建ては、そのほとんどは個人が売主の住宅です。築年数の経過とともに、建物の価値は下がるため、新築住宅と比べると手頃な価格で購入しやすい点がメリットです。
ただし、売買契約上、売主が負うべき契約不適合責任はあるものの、新築住宅のような引渡しから10年間の保証はありません。
契約不適合責任とは、引渡された目的物が売買契約の内容と一致しない場合に売主が負う責任です(民法562条)。
中古住宅の場合、経年にともない見えない箇所の劣化や不具合が生じている可能性もありますので、内覧時や売買契約時に設備や建物の状態をしっかり確認する必要があります。
マンション
一戸建てと異なり、マンションは土地、建物を区分所有者で共有する形態です。居住スペースである専有部分とエントランスや駐車場などの共用部分に分かれます。区分所有者で管理組合を組織し、管理費や修繕積立金を積み立て、共有部分の維持管理をします。
マンションの場合、共用部分の維持管理が長期修繕計画に沿って行われるのに対し、一戸建ては、持ち主が屋根や外壁などのメンテナンスをいつ、どこまで行うかを判断します。
また、マンションの場合、通常、居住部分の用途は住居用に限られ、店舗や事務所での利用はできません。ペットの飼育や共用部分の使用などについても、管理規約で定められたルールに従う必要があります。
新築一戸建ての探し方4選
では、新築一戸建ての探し方にはどのような方法があるのでしょうか。ここでは4つの探し方について解説します。
- 不動産ポータルサイトで探す
- 不動産会社に直接訪問して探す
- モデルハウスを見学する
- 広告・折込チラシなどの紙媒体から探す
不動産ポータルサイトで探す
1つめは、SUUMOやLIFULL HOME'S、アットホームなど、不動産ポータルサイトで探す方法です。
エリア以外に価格帯、土地・建物面積、間取り、最寄り駅からの所要時間など、検索条件を設定して探せます。
販売中の物件のほか、販売予定の物件も掲載されています。いわゆる「予告広告」といわれ、販売価格や時期が確定しておらず取引がすぐにできない物件について、「本広告」に先立ち行われる広告です。予告広告の物件は、正確な販売価格が決まっていない点に注意が必要です。
また、物件情報をみるときは、取引態様にも注意してください。取引態様は、掲載されている物件の取引に宅建業者がどのように関与しているかを示すものです。「媒介(仲介)」「売主」「代理」とあり、媒介の場合、不動産会社が間に入る取引形態のため仲介手数料が必要です。
その他、ポータルサイトでは、資金計画や物件探しのさまざまな知識が得られるコンテンツが提供されています。住まいの窓口など、家づくりのコーディネーターに無料で相談できるサービスもあります。
不動産会社に直接訪問して探す
2つめは、不動産会社を活用して探す方法です。
不動産会社を活用するメリットは、物件情報だけでなく、販売会社や物件の特徴、地域の住みやすさ、生活利便性などの情報も知ることができる点です。初めて住むエリアであれば、地域情報に精通した担当者から有益な情報をもらえることもあります。
また、これまでに住宅会社の新築物件を取り扱った経験から、物件の特徴やオプション扱いになる設備、取引の進め方など役立つ情報が得られるでしょう。資金計画や住宅ローン選びの相談もできる点はメリットです。
ただし、売主が販売する自社物件(売主物件)の情報は得られません。また、取引には仲介手数料がかかる点には注意が必要です。
モデルハウスを見学する
3つめは、ハウスメーカーのモデルハウスを見学する方法です。
モデルハウスのメリットは、実際に建物の仕様や設備などを体感できる点です。
モデルハウスにはハウスメーカーの担当者などがいますので、建物の仕様や性能などの情報を直接確認したり、購入時期や資金計画を相談することもできます。
広告・折込チラシなどの紙媒体から探す
4つめは、自宅のポストに投函されている広告チラシや地域の情報誌などの広告媒体から探す方法です。
広告チラシは、その地域での需要を見込んでポスティングされていますので、住んでいる地域で購入を検討している場合は対象となる物件情報が多いでしょう。
また、駅や店舗周辺に設置されているフリーペーパーに建売住宅の情報が掲載されているケースもあります。
その他、購入スケジュールに余裕があれば、実際にエリアを回って分譲地情報を探すのも1つの方法です。新築一戸建ての分譲会社は、土地を仕入れ、建物を建築、販売します。分譲地として整備されている段階で、販売予定がつかめることもあります。
新築一戸建て住宅を探すときの6つのチェックポイント
新築一戸建て住宅をどのような点に注意して探せばよいか、6つのポイントについて解説します。
- 予算
- 立地条件(生活・交通利便性)
- 周辺環境
- 間取り・生活動線
- 住宅性能
- 前面道路の接道状況
予算
まずは、予算や資金計画を明確にすることです。
新築一戸建てを購入するときにかかる費用は、物件価格と諸費用です。諸費用の内訳として次のようなものがあります。
印紙代 | 売買契約書や住宅ローン契約書(金銭消費貸借契約)作成時にかかる印紙税 |
仲介手数料 | 仲介物件の場合に不動産会社へ支払う手数料 |
登記費用 | 土地建物の所有権移転登記や住宅ローン借入時の抵当権設定登記にかかる費用。登録免許税と司法書士報酬。 |
住宅ローン諸費用 | 住宅ローン借入時の事務手数料や保証料 |
固定資産税清算金 | 購入年度の固定資産税等について、所有日数に応じて買主が負担する費用 |
仲介手数料の有無や住宅ローン借入金額によって変わりますが、諸費用は物件価格の概ね4〜8%程度が目安です。このほか、引越し代や家具の購入費用なども考えておく必要があるでしょう。
また、シャッターや網戸、カーテンレール、食洗機など、販売価格に含まれていないオプションが何かをしっかりと確認することが大切です。
立地条件(生活・交通利便性)
新築一戸建ての購入は、土地・建物がセットで販売されるため、立地条件を決めることになります。
最寄り駅の利便性や駅からの距離、買い物施設や公園、医療機関の数など、立地条件は交通利便性、生活利便性を大きく左右するものです。
また、一戸建ての場合、築年数の経過とともに建物の価値は減り、土地の価値が占める割合が高くなります。土地の価値に大きく影響するのは立地条件です。
将来、住み替えや売却を計画している場合は、特に、立地条件にこだわることが大切です。
周辺環境
一戸建ては、マンション以上に周辺環境の影響を受けやすい特徴があります。
隣接の建物や周辺の施設などが生活環境にどのように影響しそうかまでしっかりとチェックすることが大切です。
特に都市部では、隣接住戸との距離が近いケースも少なくなく、日当たりやプライバシー性は問題ないかを確認しましょう。
なお、区画数が多い規模の大きい分譲地であれば、1つの街として住環境が整備されている場合もあります。分譲地内に公園や自然環境が整備されたり、道路幅が広く確保されたりなど住みやすくなっています。
間取り・生活動線
新築一戸建ては、一般的に多くの方が使いやすいように設計されますが、生活スタイルや家族構成は一人ひとり異なります。「実際に住んでみると使いづらかった」とならないように間取りや動線は、入念にチェックしましょう。
ポイントは、家具を配置した状態をイメージして、実際に料理や洗濯、掃除、帰宅してからの動線を確認してみることです。有効活用できないスペースも確認できます。
家事や生活動線が良くないと、日々の生活のなかでストレスが生じやすくなります。特に、未完成物件を購入する場合は、図面上で判断することになるため、コンセントの位置なども含めて慎重な確認が求められます。
また、一戸建ての収納量の目安は、およそ床面積全体の10%必要と言われますが、収納の場所や収納しやすさなどもあわせて確認しましょう。
住宅性能
耐震性や断熱性、耐久性など住宅性能をチェックしましょう。分譲会社によって標準の住宅性能は異なります。
住宅性能については、2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいて設けられた「住宅性能表示制度」があります。
耐震性や断熱性、耐久性、換気性、維持管理のしやすさなど10分野の性能を客観的に評価する制度で、住宅性能評価書を取得している住宅では、それぞれの評価を確認できます。
耐震性については、耐震等級に応じて地震保険料の割引を受けられるメリットもあります。また、2024年から新築住宅で一定の省エネ性能を満たさない住宅は、原則として住宅ローン減税が適用されません。
住宅性能についてもしっかりチェックしましょう。
前面道路の接道状況
建物以外に、敷地と前面道路の接道状況もチェックしてください。
前面道路の幅や接道の仕方によって、日当たりや車の出し入れ、通行の安全性などに影響します。一戸建ての評価は、土地建物だけで決まるのではなく、前面道路の状況の影響を受け、資産価値を左右します。
なお、前面道路が4メートル未満である場合、敷地の境界線が道路との境界線から後退している場合があります。これをセットバックといいますが、セットバックした土地部分には何かを建てたり、門や塀を建築することはできません。建ぺい率や容積率を計算する際にも、敷地面積から除外されています。
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理想の新築一戸建てを見つけるコツ
最後に、新築一戸建てを探すときのコツについて解説します。
- 希望する条件の優先順位を明確にする
- 引渡しまでのスケジュールに余裕をもって探す
- 長期の視点で立地や予算を考える
希望する条件の優先順位を明確にする
新築一戸建てに求める条件について、優先順位を明確にすることが大切です。
一戸建てについて、まずは立地条件にどこまでこだわるかで価格帯が変わります。立地条件が良いほど土地の価格が高い分販売価格帯も上がります。
そのため、都市部の利便性の高い地域では、敷地面積を抑え、3階建ての新築戸建てが分譲されているケースはよくあります。
また、100%希望条件通りの物件を見つけることは難しいため優先するポイントを明確にしておきましょう。
- 土地・建物の広さ
- 間取り
- 住宅性能
- 仕様や設備
- 周辺環境など
何を優先したいか家族で話し合っておくとよいでしょう。
引渡しまでのスケジュールに余裕をもって探す
引渡しまでのスケジュールに余裕をもって探すことが大切です。
新築一戸建ては、完成している物件であれば、早ければ1カ月以内でも引渡しが可能です。ただし、エリアによって新築一戸建ての供給戸数は異なり、物件探しに時間を要することもあります。
引越し時期が決まっており、短期間で探さなければならないとなると、購入できたとしても後悔する可能性があります。
また、新築一戸建てがあまり出ないエリアでは、他の買主と競合する可能性も高くなります。そのため、条件に合う物件が出たときに購入判断ができるように、資金計画や求める条件についてしっかり準備しておかなければなりません。
長期の視点で立地や予算を考える
新築一戸建てを探す際には、長期の視点で立地や予算を考えることが大切です。
住宅購入後は、住宅ローン返済以外に固定資産税や火災保険料、定期的なメンテナンスのための維持費がかかります。マンションから一戸建てに引越したことで光熱費の負担が増える場合もあるでしょう。
資金計画を立てるときは、住宅ローン以外にかかる住居費も含めて無理のない予算を決めることが大切です。
また、間取りや部屋数などを長期の視点で考えてみることも大切です。子どもの誕生から成長、独立を通じて家族構成は変わります。リタイア後のライフスタイルの変化や老後の生活のしやすさを考えることも必要でしょう。
将来の住み替えや売却の可能性を重視したい場合は、立地条件や道路付けなど一戸建ての資産価値に影響しやすいポイントをチェックする必要があります。
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まとめ:新築一戸建ての探し方をおさえて理想の物件を発見しよう
新築一戸建て4つの探し方を紹介しましたが、中古の一戸建てと比べて新築一戸建ては、買主が競合することも多く、購入者が決まるときは早いです。そのため、広くアンテナを張りながら、条件に合う物件が出た場合に決断できるよう準備しておくことが大切です。
ポイントは、まず予算や資金計画をしっかり立てることです。そのうえで、建物や周辺環境のなかで優先するポイントを決めておきましょう。
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吉満 博
ゼネコン、ハウスメーカーで建築設計に従事後、自身の住宅購入をきっかけに不動産売買事業を始める。不動産の購入から売却まで出口戦略、資産性踏まえた長期の視点で不動産コンサルティング・売買仲介サービスを提供。これまでの実務経験を活かし、2023年から不動産・金融メディア中心にライターとしても活動。自身のサイトで不動産売買や住宅ローン等のお役立ち情報発信。
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