モダン住宅の外観をおしゃれに!6つのポイントと人気の間取りも紹介

モダン住宅の外観をおしゃれに!6つのポイントと人気の間取りも紹介

住宅の外観デザインには、伝統的な和風デザインから洋風、ベーシックのほか、北欧、アメリカンなど地域の特徴や気候を生かしたものまでさまざまな種類があります。 その中でもシンプルでスタイリッシュなモダン住宅は人気です。しかし、おしゃれなモダン住宅を実現するためには、その特徴を把握したうえで上手くデザインや間取りに取り入れることが大切です。 この記事では、モダン住宅の特徴を紹介するとともに、取りれたい間取り、こだわりのモダン住宅を建てるためのポイントについて解説します。

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モダン住宅とは?その特徴を紹介

モダン住宅は、シンプルかつスタイリッシュで現代的なデザインが人気ですが、具体的にはどのような特徴をもつのでしょうか、モダン住宅の4つの特徴を紹介します。

直線的なデザイン

モダン住宅に共通する点として直線的なデザインがあげられます。

長方形や正方形の外壁、フラットや片流れの屋根、それらに色調や素材の違いを組み合わせた幾何学的な外観が特徴的なデザインといえます。

玄関入口の目隠しとともに外観のアクセントとして木目調のルーバーを採用し、材質と色調が異なる直線的なデザインが強調されたモダン住宅も多くあります。

室内においても、天井に直線的な化粧梁やオープン階段などが取り入れられることも少なくありません。

無駄なラインを排除したシンプルなデザイン

無駄な直線を排除したシンプルなデザインもモダン住宅の特徴といえるでしょう。

例えば、道路側に面する壁は、外部からのプライバシー性なども考慮しながら、シンプルに見せるために開口部(窓)をなくす、あるいは極力少なくする工夫がされることがあります。

それによって無駄なラインがないシンプルなファサードとすることが可能です。

同時に、窓の大きさや高さが不規則とならないように揃える、あるいは、目立ちにくい色の窓枠を採用するなどシンプルさを追求するデザインとなっています。

室内の壁についても、廻り縁や巾木によって見えるラインをなくすデザインなどが採用され、壁や柱の装飾は極力抑えられます。

無機質な素材を使う

モダン住宅にも、シンプルモダンやナチュラルモダン、和モダンなどいくつか種類がありますが、木材など自然素材より無機質な素材やその素材感を生かしたデザインを特徴とすることも多くあります。

シンプルかつ現代的な空間を作るアイデアはいくつかあります。

  • 外壁から内壁まで打ちっぱなしのコンクリートにする
  • ステンレス製のキッチンやスチール製の照明を設置する
  • 無機質な設備を配置する

ガラスやステンレス、金属など無機質な素材を時には組み合わせることで、スタイリッシュで現代的な空間を作り出します。

モノトーンの色調

モダンの特徴として、白や黒、グレーといったシンプルかつモノトーンの配色が使われることが少なくありません。

直線的なデザインに、黒と白、グレーと白など無彩色を組み合わせたツートンカラーにして現代的で流行に左右されにくいデザインを実現できます。

白色の壁に黒枠の窓を幾何学的に配置することで、外観のアクセントとなっている家もあります。

また、外観だけでなく内装にも外観と同じモノトーンカラーを使用し、外から屋内に入ったときの統一感を持たせたることでおしゃれ感は増すでしょう。

モダン住宅で採用したい間取り

ここではモダン住宅で採用したい間取りについて紹介します。

吹き抜け

リビングや玄関に吹き抜けを設けることで明るく、開放感のあるスペースを実現できるとともに、1階から2階につながる大きな壁によってシンプルでおしゃれな空間を演出できます。

例えば、デザイン性の高い窓を設置することで光や風を取り込むこともできますし、お気に入りのアートをディスプレイすることなども可能です。

光が差し込むシンプルな空間を作るには、吹き抜けは採用したい間取りの1つです。

アイランドキッチン

アイランドキッチンは、壁から独立した島のように調理スペースやシンクが配置された対面型のキッチンです。

直線をイメージした空間の演出アイデアとして、白やグレーの内装に無機質なステンレスキッチンを配置する、あるいは直線的な長いキッチンと平行に化粧梁を配置するなどが考えられます。

また、キッチンとダイニングテーブルはデザインや色調だけでなく、同じ高さにすることで、余計なラインを廃除しおしゃれな内装を実現できるでしょう。

アクセントとなるオープン階段

吹き抜けのリビングをより開放的かつおしゃれに演出するために、アクセントとなるオープン階段を採用する方法もあります。

直線的で無駄を省いたスチール製のオープン階段を設置し、なかほどにスキップフロアを設けて作業スペースや子どもの遊び場にすることも可能です。

階段を広いリビングの1つのオブジェにするような感覚で螺旋(らせん)階段などにすることもできます。

照明

モダン住宅では、照明計画も大切です。照明計画は、部屋の目的に合わせ、明るさや光の拡散、色調をプランニングすることです。

シンプルな空間を演出したい場合、天井からの吊り下げ照明をなくし、埋め込み型の照明や間接照明を積極的に採用する方法があります。立体感を作りだせる折り下げ天井に間接照明を取り入れるデザインも人気です。

照明器具の素材や色調などイメージを統一することで、統一したコンセプトでおしゃれな空間づくりに役立つでしょう。

モダン住宅のおしゃれな外観の事例5選

ここではモダン住宅の外観事例を5つ紹介します。

外観の事例1.木目調の壁をファサードに取り込んだデザイン

木目調の壁を立体的に活用し、幾何学的な建物のファサードとなっています。同時に、色調の違いが建物全体のデザインを引き締めています。

外観の事例2.モノトーンの配色で落ち着いた外観

プライベートとパブリックを分けるグレー色の外壁を設置。白色の外壁とのモノトーンな組み合わせが特徴的なデザインとなっています。

外観の事例3.異なる奥行からの立体感が際立つデザイン

軒を大きく出すことで、ファサードやバルコニーの立体感を演出した外観。白で統一された外壁に開口部に写り込む外景が特徴的です。軒をしっかり出すことで眩しさを軽減しています。

外観の事例4.立体的な組み合わせによる現代的なデザイン

1階と2階の間取りを変えることによって立体感を演出。緩やかな勾配の片流れ屋根を含めたさまざまな直線で構成された外観デザインになっています。

外観の事例5.シャープさのなかに木の温もりを感じる家

エントランスに玄関ドアに合わせた木質の壁材と天井材を使用し、シンプルさのなかに温かみを感じる外観となっています。

おしゃれなモダン住宅にする5つのポイント

おしゃれなモダン住宅にするためのポイントを注意点を含めて解説します。

  1. 窓をアクセントに使う
  2. 外観の色は白がおすすめ
  3. 生活感が出ないようにする
  4. 外構も含めたトータルデザインとする
  5. 立体感を出す

窓をアクセントに使う

統一感のある外壁に窓をアクセントに使うことで、おしゃれで個性的な外観を実現できます。

窓の形状や開き方にはさまざまな種類があります。一般的な引き違い窓だけでなく、スリット窓やスクエア窓をうまく組み合わせることで、ファサードデザインにポイントや変化を加えられます。

夜間、窓からこぼれる室内の光と外構のライトアップをあわせて、おしゃれに演出することも考えられます。

<h3>外観の色は白がおすすめ</h3>

色に強いこだわりがなければ、白を基調とする外観がおすすめです。

白は、清潔感や信頼感を与えられる色です。シンプルでありながら美しく、おしゃれな雰囲気を醸し出します。特に夏場は涼しげな印象を与えられ、快適に過ごせます。

また、木をあしらった玄関がついた外観は、純白の中に映えるでしょう。

とはいえ、「白だと汚れが目立つのでは?」と思われるかもしれません。しかし色あせや変色は、白色の外観だと目立ちにくいので安心してください。

日光が当たらず、風通しの悪い場所で発生しやすいコケやカビは目立ちやすいですが、対策すれば問題ありません。

生活感が出ないようにする

現代的でスタイリッシュなモダン住宅では、生活感が見えない工夫も必要です。

  • 前面道路から室内が見えないように開口部を減らす、小さくする
  • 目隠しの壁を設ける
  • 庭、バルコニーは道路と反対側、あるいは中庭を設ける
  • 洗濯物、室外機、給湯器、自転車などが見えない設計にする

外部からのプライバシーの確保を含めて、生活感を意識させない建物の間取り、配置、外構計画を考えることが大切です。

また、室内の収納計画についても、十分な収納量の確保と間取り上にきめ細かい収納を配置することで、必要なものだけが置かれた空間を維持しやすく、来客時などにも生活感が出にくくできます。

外構も含めたトータルデザインとする

おしゃれなモダン住宅を実現するためには、建物だけでなく外構を含めたトータルデザインを意識しましょう。

外構計画で配置する塀や門扉、玄関アプローチの色やテイストに建物と統一感を持たせることで、よりおしゃれで魅力的な建物の外観が期待できます。

敷地の入口から玄関までの動線や、プライバシー性の確保など機能性も考慮した建物に合わせたエクステリアデザインの採用でおしゃれなモダン住宅となります。植栽や夜間のライトアップなども効果的に使うといいでしょう。

立体感を出す

おしゃれなモダン住宅を演出する方法として、外観や内装に凹凸をつける、1、2階の間取りを変えて、建物に立体感を出すことが挙げられます。

立体感のない家は、ときにのっぺりとして平凡な印象を与えてしまいます。外構計画を含めて建物に立体感を強調することで、シンプルさに光や影の演出が加わり、おしゃれな印象にすることができるでしょう。

また、統一感のある色を使うなかでも、明るい色と暗い色を使い分けることで立体的に演出することもできます。黒や濃いグレーを奥に、白など明るい色を手前に配置することで奥行きが出やすく立体感を感じやすくなります。

まとめ:モダン住宅の特徴をおさえておしゃれな外観を実現しよう

モダン住宅は、数あるスタイルのなかでも、スタイリッシュかつシンプルで流行に左右されにくい外観から採用されることの多いデザインです。

独創的でおしゃれなモダン住宅を建てるには、デザインや配色、空間の特徴をおさえて家づくりを進めることです。

また、建物の外観と内装、あるいは外構と統一感をもたせたトータルデザインとすることでよりおしゃれな外観を実現できるでしょう。

おしゃれなモダン住宅を一から作り上げるとなると、それだけのコストがかかります。

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吉満 博

吉満 博

ゼネコン、ハウスメーカーで建築設計に従事後、自身の住宅購入をきっかけに不動産売買事業を始める。不動産の購入から売却まで出口戦略、資産性踏まえた長期の視点で不動産コンサルティング・売買仲介サービスを提供。これまでの実務経験を活かし、2023年から不動産・金融メディア中心にライターとしても活動。自身のサイトで不動産売買や住宅ローン等のお役立ち情報発信。

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