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建売の探し方で失敗しない4つの手段!効率的な見つけ方と注意点
「建売住宅を探しているけれど、良い物件が見つからず、欠陥住宅を掴まされないか不安」と悩んでいませんか? 実は、ネット検索だけに頼ると良質な未公開物件を見逃し、後になって「もっと良い家があったのに」と後悔するリスクが高まります。 でも安心してください。効率的な4つの探し方と危険な物件の回避法を知れば、誰でも理想の家に出会えます。 この記事では、プロ直伝の建売の探し方と重要チェックポイントを徹底解説します。 今すぐ読み進めて、失敗のないマイホーム購入への第一歩を踏み出しましょう。
目次
この記事のポイント
- ネットには載らない「未公開物件」を見つける4つの具体的な探し方
- 仲介手数料が無料になるかも?「売主」から直接買う方法と注意点
- 「こんな建売は買うな」プロが教える危険な物件のサイン
- 内覧で失敗しないための重要チェックリスト(立地・間取り・設備)
新築の分譲建売住宅の探し方は主に4つ!効率的な見つけ方
自分たちにぴったりの建売住宅が見つかるか、不安を感じていませんか?
ご安心ください。以下の4つの方法を組み合わせることで、理想の物件に出会える確率は格段に上がります。
- ポータルサイトで新着通知を設定する
- 地域密着の不動産会社にネット未公開物件を聞く
- 希望エリアを実際に歩いて「現地看板」や造成地を探す
- 新聞の折り込みチラシやポスティングで情報を得る
まずは、それぞれの探し方の特徴とコツを見ていきましょう。
ポータルサイトで新着通知を設定する
建売住宅を探す際、最初に行うべきは大手ポータルサイトの活用です。
掲載されている物件数が非常に多く、相場観を養うのに適しています。
しかし、単に毎日サイトを眺めているだけでは、条件の良い人気物件を見逃してしまうかもしれません。
効率的に情報を得るためには、希望条件を登録し「新着物件のお知らせメール」を受け取れる設定にしておくことが大切です。
良い物件は掲載されたその日に問い合わせが殺到することもあるため、情報は鮮度が命といえます。
スマートフォンにアプリを入れておけば、移動時間や隙間時間にサッと確認できるため、忙しい共働きのご夫婦でも負担なく物件探しができるでしょう。
地域密着の不動産会社にネット未公開物件を聞く
インターネット上には全ての物件情報が載っているわけではありません。
実は、売主の意向や販売戦略によって、ネット掲載前の「未公開物件」として水面下で紹介される情報が存在します。
こうした貴重な情報を手に入れるためには、希望エリアに強い「地域密着型の不動産会社」へ直接足を運ぶことが最も近道です。
地元の不動産屋さんは、その地域の学区の評判やスーパーの品揃え、通勤時間帯の混雑状況など、生活に密着したリアルな情報を持っています。
こちらの予算や希望を熱心に伝えておけば、ネットに出る前の段階で「ちょうど来週、良い物件が出る予定ですよ」と優先的に教えてもらえる関係性を築けるかもしれません。
弊社でもメールアドレスを登録いただいた方には、新規分譲地情報のご案内をしています。
いち早く、お近くの情報が欲しい方はこちらよりご登録ください。
>速報を受け取る
希望エリアを実際に歩いて「現地看板」や造成地を探す
デジタルな情報収集と並行して行いたいのが、実際に住みたい街を自分の足で歩いてみることです。
散歩がてら住宅街を歩いていると、更地に「建築計画のお知らせ」という看板が立っていたり、これから家が建ちそうな造成地を見つけたりすることがあります。
これらはまだネットにも不動産会社の店頭にも出ていない、まさに一番乗りの情報源となり得ます。
現地看板には連絡先が書かれていることが多いため、その場で電話をして詳細を聞くことも可能です。
また、周辺の雰囲気や日当たり、道路の広さなどを肌感覚で確認できるのも大きなメリットでしょう。
地図上では分からない「坂道のきつさ」や「近隣の騒音」などもチェックできるため、住んでからのミスマッチを防ぐことにもつながります。
新聞の折り込みチラシやポスティングで情報を得る
最近は新聞を取らない家庭も増えていますが、不動産情報の収集においてチラシは依然として強力なツールです。
特に週末の新聞折り込みチラシや、ポストに直接投函されるポスティング広告には、そのエリア限定の特選物件が掲載されているケースが多々あります。
不動産会社は、その地域に住んでいる人に向けて「近所で住み替えを検討している層」をターゲットに広告を打ちます。
そのため、ネット検索では埋もれてしまうような地元の優良物件が、紙のチラシだけでひっそりと募集されていることがあるのです。
もし新聞を取っていない場合は、実家に頼んでおくのもひとつの手です。
また、ポスティングされたチラシを捨てずにチェックする習慣をつけると、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
仲介手数料無料も?「売主」物件の探し方と注意点
「諸費用を少しでも抑えたいけれど、仲介手数料って節約できないのかな」と思っていませんか?
実は「売主」から直接購入する物件を見つけることで、数十万円から百万円単位の節約が可能です。
- 建売における「売主」と「仲介」の違いとは
- 売主(ハウスメーカー等)の公式サイトから直接探す方法
- 現地販売会で「売主直売」の物件かどうか確認する
- 売主から直接買うメリットと手続き上のデメリット
お得にマイホームを手に入れるための仕組みと、注意すべきポイントを解説します。
建売における「売主」と「仲介」の違いとは
不動産取引には大きく分けて「売主」と「仲介」という2つの取引形態が存在します。
私たちが普段ポータルサイトで見かける情報の多くは、不動産会社が間に入って紹介する「仲介物件」です。
この場合、成約時に物件価格の約3%+ 6万円の仲介手数料が発生します。
一方で「売主物件」とは、その家を建てたハウスメーカーや不動産会社が、直接販売を行っている物件のことを指します。
間に仲介業者が入らないため、法律上、仲介手数料を支払う必要がありません。
例えば3,000万円の物件であれば、約100万円もの諸費用をカットできる計算になります。
この違いを理解しておくだけで、資金計画に大きな余裕が生まれるでしょう。
項目 | 仲介物件(一般的) | 売主物件(直売) |
取引相手 | 仲介の不動産会社 | 建物を建てた会社(売主) |
仲介手数料 | 必要(価格の約3%+6万円) | 不要(0円) |
物件数 | 非常に多い | 少ない(自社物件のみ) |
説明の視点 | 第三者視点で比較提案 | 自社物件のメリット強調 |
売主(ハウスメーカー等)の公式サイトから直接探す方法
仲介手数料がかからない売主物件を探す最も確実な方法は、建売住宅を分譲しているハウスメーカーの公式サイトをチェックすることです。
大手ビルダーや、地域で有名な工務店のホームページには「分譲住宅情報」や「販売物件一覧」といったページが必ず用意されています。
これらのサイトには、ポータルサイトにはまだ載っていない最新情報や、キャンセルが出たばかりの物件情報が掲載されていることも少なくありません。
「〇〇市(希望エリア) 分譲住宅 売主」といったキーワードで検索し、地元の有力なハウスメーカーをリストアップしてみましょう。
それぞれの会員登録をしておけば、希望条件に合った直売物件の情報をメールで受け取ることも可能です。
現地販売会で「売主直売」の物件かどうか確認する
週末などに現地で行われている販売会やオープンハウスも、売主物件を見つけるチャンスです。
現地に行ったら、看板やのぼりに書かれている会社名と「取引態様」という項目を確認してください。
そこに「売主」と記載があれば、その会社から直接購入することで仲介手数料はかかりません。
しかし、注意が必要なのは「販売代理」や「媒介」と書かれているケースです。
現地にいるのが売主の社員ではなく、販売を委託された仲介会社の社員である場合、仲介手数料が発生することがあります。
「この物件は御社が売主ですか?」と単刀直入に質問してみるのが、誤解を防ぐ一番の方法といえます。
売主から直接買うメリットと手続き上のデメリット
売主から直接購入する最大のメリットは、やはり金銭的なコストダウンです。
建物を建てた当事者から直接話を聞けるため、構造や仕様についての詳しい説明を受けやすく、入居後のアフターサービスの話もスムーズに進む利点があります。
その反面、デメリットとしては「自社物件しか紹介されない」という点が挙げられるでしょう。
仲介会社なら他社の物件も含めて公平に比較検討できますが、売主は当然ながら自社の商品を売りたいと考えます。
また、住宅ローンの手続きや契約のサポートに関して、仲介会社ほど手厚くフォローしてもらえないケースもあります。
そのため、自分自身でもある程度の知識を身につけておく姿勢が必要になるでしょう。
建売の探し方で失敗しないための「準備」と「流れ」
いきなり物件見学に行っても、知識がないと何を基準に決めればいいか分からず迷走しがちです。
正しい手順に沿って準備を進めることで、効率よく失敗のないマイホーム探しが可能になります。
- まずは「予算」と「希望エリア」の条件整理から
- 家族会議で譲れない条件の「優先順位」を決める
- 気になる物件が見つかったらすぐに「内覧」へ
- 購入申し込みから住宅ローン審査、引き渡しまでの期間
理想の家に出会うために、まずはこの4ステップをしっかりと押さえておきましょう。
まずは「予算」と「希望エリア」の条件整理から
家探しを始めるにあたって最初に行うべきは、無理のない資金計画とエリアの選定です。
現在の家賃だけでなく、将来の教育費や老後資金まで見据えて「月々いくらまでなら返済できるか」を算出しましょう。
銀行が貸してくれる金額(借入可能額)と、実際に返せる金額(返済可能額)は違うということを忘れてはいけません。
予算が決まったら、次は住みたいエリアの絞り込みです。
通勤や通学の利便性はもちろん、実家との距離や自治体の子育て支援制度なども考慮に入れます。
希望するエリアの相場が予算と合わない場合は、条件を少し緩めてみましょう。
駅からの距離を徒歩15分〜20分程度まで広げたり、急行が止まらない隣の駅も候補に入れたりすると、選択肢がぐっと広がるはずです。
家族会議で譲れない条件の「優先順位」を決める
建売住宅は注文住宅とは違い、すでに完成された仕様の中から選ぶ必要があります。
そのため、100点満点の物件に出会うことは非常に難しく、何かを妥協しなければならない場面が必ず訪れます。
その時に迷わないよう、事前に家族会議を開き「絶対に譲れない条件」と「できれば欲しい条件」を明確にしておくことが重要です。
例えば「日当たりと駐車場2台分は絶対」だけれども、「駅からの距離はバス利用でもOK」「庭の広さはこだわらない」といった具合に優先順位をつけます。
この軸がしっかりしていないと、物件を見るたびに「あっちもいいけど、ここも捨てがたい」と目移りしてしまいます。
その結果、決断できないままチャンスを逃してしまうことになりかねません。
気になる物件が見つかったらすぐに「内覧」へ
ネットやチラシで条件に合う物件を見つけたら、すぐに内覧(現地見学)の予約を入れましょう。
建売住宅は一点ものであり、良い条件の物件は「早い者勝ち」で決まってしまいます。
特に新着物件の場合、週末を待たずに平日夜に売れてしまうことも珍しくありません。
内覧は単に部屋を見るだけでなく、周辺環境や建物の品質をチェックする貴重な機会です。
図面だけでは分からない天井の高さや部屋の明るさ、隣の家との距離感などは、現地に行かなければ確認できません。
「まだ買うか分からないから」と遠慮せず、少しでも気になったら積極的に足を運ぶ行動力が、良い家に出会うための鍵となります。
購入申し込みから住宅ローン審査、引き渡しまでの期間
気に入った物件が見つかり購入を決意したら、まずは「買付証明書(購入申込書)」を提出します。
その後、住宅ローンの事前審査を経て、重要事項説明を受け、売買契約を締結するという流れになります。
建売住宅の場合、契約から引き渡し(入居)までの期間は、完成済み物件であれば1ヶ月〜1ヶ月半程度が一般的です。
未完成物件の場合は、建物が完成してから内覧チェック(立ち会い)を行い、その後に引き渡しとなるため、契約から数ヶ月かかることもあります。
現在の住まいの退去時期や、子供の転校手続きなどのスケジュールを逆算し、余裕を持って動けるように全体の流れを把握しておきましょう。
ステップ | 内容 | 目安期間(完成物件の場合) |
1. 申込・審査 | 買付証明書の提出、ローンの事前審査 | 申込から3日〜1週間 |
2. 契約 | 重要事項説明、売買契約の締結、手付金支払 | 申込から1週間程度 |
3. 本審査 | 住宅ローンの本審査申し込み | 契約後すぐに実施 |
4. 決済・引渡 | 残代金の支払い、鍵の受け取り、登記 | 契約から約1ヶ月後 |
こんな建売住宅は買うな!その特徴と危険なサインを見抜く方法とは?
一生に一度の買い物だからこそ、欠陥住宅やトラブルを抱えた物件だけは絶対に避けたいですよね。
プロが避ける「危険なサイン」を知っていれば、リスクを回避し、安心して購入できます。
- 理由なく周辺相場よりも明らかに安すぎる物件
- 施工が雑・点検口がないなど「建物品質」に不安がある
- 境界標がない・隣地との境界トラブルの懸念がある
- ハザードマップで災害リスクが高いエリアにある
一生後悔しないために、NG物件の特徴を必ず押さえておきましょう。
理由なく周辺相場よりも明らかに安すぎる物件
「新築なのにこんなに安い!」と飛びつく前に、冷静になって相場と比較することが重要です。
周辺の似たような物件よりも2割以上安い場合、そこには必ず「安くしなければ売れない理由」が存在します。
例えば、過去にその土地で事件や事故があった「心理的瑕疵(かし)物件」であったり、地盤が弱く大掛かりな改良工事が必要だったりするケースです。
また、再建築不可(今の家を壊すと次は建てられない)という法的な制限がある土地かもしれません。
不動産会社に「なぜこんなに安いのですか?」と質問し、納得できる明確な回答が得られない場合は、購入を見送るのが賢明な判断といえるでしょう。
施工が雑・点検口がないなど「建物品質」に不安がある
内覧時に、壁紙(クロス)の継ぎ目が大きく開いていたり、床を歩くとキシキシと異音がしたりする場合、見えない部分の施工も雑である可能性が高いです。
これらは「安かろう悪かろう」な業者の特徴的なサインといえます。
また、床下収納庫(点検口)や屋根裏点検口が設置されていない物件も要注意です。
点検口がないと、将来シロアリ被害や水漏れが発生した際に、被害状況を確認したり修理したりすることが困難になります。
長く住み続けるためのメンテナンス性を考慮していない建物は、後々の維持費が高くつくため避けるべきです。
境界標がない・隣地との境界トラブルの懸念がある
戸建て住宅で非常に多いのが、隣の家との「境界」を巡るトラブルです。
敷地の四隅に「境界標(コンクリート杭や金属プレート)」がしっかり入っているかを必ず現地で確認してください。
もし境界標が見当たらない場合、フェンスやブロック塀が自分の土地にあるのか、隣の土地にあるのかが曖昧な状態です。
入居後に「お宅の塀が越境している」と隣人からクレームを入れられ、多額の費用をかけて工事をやり直す事態にもなりかねません。
売買契約を結ぶ前に、売主側の責任で境界を確定してもらうよう条件を付けることが不可欠です。
ハザードマップで災害リスクが高いエリアにある
近年、大雨による水害や土砂災害が頻発しており、立地のリスク管理は以前にも増して重要になっています。
自治体が公開している「ハザードマップ」を確認し、検討している物件が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に入っていないかチェックしましょう。
特に「レッドゾーン」や「イエローゾーン」に指定されているエリアは、どれだけ建物が魅力的でも避けるのが無難です。
命の危険があるだけでなく、資産価値の面でも、大きなデメリットを抱えてしまいます。
たとえば、将来売ろうとしても買い手がつかなかったり、火災保険料が高くなったりするリスクがあるのです。
内覧時のチェックリスト!建売探しで見るべきポイント
いざ内覧に行っても、部屋の広さ以外にどこを見ればいいのか分からず悩みますよね。
事前にチェックリストを持参すれば、見落としを防ぎ、住んでからの「しまった」をなくせます。
- 【立地・環境】昼と夜の雰囲気の違いや駅までの道のり
- 【間取り・動線】家事動線や家具・家電の配置イメージ
- 【設備・仕様】日当たり、風通し、収納の使い勝手
- 住宅診断(ホームインスペクション)を入れるか検討する
スマホに保存して、当日はこのリストを見ながら確認しましょう。
【立地・環境】昼と夜の雰囲気の違いや駅までの道のり
物件を見学する際は、どうしても昼間の明るい時間帯に行きがちですが、必ず「夜」や「雨の日」の様子も確認することをおすすめします。
昼間は静かな住宅街でも、夜になると街灯が少なくて真っ暗だったり、近所の公園が若者のたまり場になって騒がしかったりすることがあるからです。
また、最寄り駅から物件まで実際に歩いてみることも大切です。
不動産情報の「徒歩〇分」という表記は、信号待ちや坂道の勾配などを考慮していません。
自分の足で歩くことで、「意外と坂がきつい」「歩道が狭くて子供と歩くのが怖い」といったリアルな情報を得ることができます。
【間取り・動線】家事動線や家具・家電の配置イメージ
室内に入ったら、実際の生活をリアルにシミュレーションしてみましょう。
特に確認が必要なのが、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電の設置スペースと搬入経路です。
「冷蔵庫置き場の幅が狭くて今の冷蔵庫が入らない」「洗濯機を置くと扉が開かない」といった失敗は意外に多くあります。
また、コンセントの位置も重要です。
テレビを置きたい場所にアンテナ端子があるか、掃除機をかける際に便利な位置にコンセントがあるかを確認します。
メジャーを持参し、手持ちの家具(ソファやベッド)が置けるかサイズを測っておくと、入居後の生活がイメージしやすくなるでしょう。
▼内覧時に測っておくべき場所
- 冷蔵庫置き場(幅・奥行き・高さ)
- 洗濯機パン(サイズ・蛇口の高さ)
- カーテンレール(窓のサイズ)
- 玄関ドアや階段の幅(大型家具の搬入経路)
【設備・仕様】日当たり、風通し、収納の使い勝手
図面では「南向き」となっていても、実際には隣の家が近すぎて1階のリビングに日が当たらないことがあります。
窓を開けてみて、風が通り抜けるか、隣家の窓と視線が合ってしまわないかを確認しましょう。
収納に関しては、「量」だけでなく「使い勝手」を見ることがポイントです。
奥行きがありすぎると奥の物が取り出しにくく、逆に浅すぎると布団や掃除機が入らないことがあります。
実際に扉を開け閉めして、自分たちが持っている荷物がきれいに収まるかイメージしてみてください。
住宅診断(ホームインスペクション)を入れるか検討する
自分たちだけで建物の品質を判断するのが不安な場合は、プロの建築士による「ホームインスペクション(住宅診断)」を利用するのも一つの手です。
数万円〜10万円程度の費用はかかりますが、床下や屋根裏などの見えない部分まで専門機材を使って調査してくれます。
「NPO法人日本インスペクターズ協会」なら、確かな知識を持った有資格者(公認ホームインスペクター)を探せるので、ぜひ活用してみてください。
欠陥住宅のリスクを大幅に減らせるだけでなく、「第三者の専門家にお墨付きをもらった」という安心感は、大きな決断の後押しになります。
契約前の申し込み段階で「インスペクションを入れたい」と伝え、売主の承諾を得てから実施するのが一般的な流れです。
建売住宅を探す際によくある失敗と対策
ここまで準備しても、購入直前や購入後になって「想定外だった!」と後悔するケースは少なくありません。
よくある失敗パターンを事前に知っておくことで、土壇場でのミスを防ぐことができます。
- 「諸費用」を忘れて資金計画がギリギリになる
- 価格の安さだけで決めてしまい住環境で後悔する
- 決断に迷っている間にライバルに先を越される
最後の仕上げとして、これらの落とし穴を回避するポイントを押さえておきましょう。
「諸費用」を忘れて資金計画がギリギリになる
建売住宅の購入には、物件価格以外に約6%〜9%の「諸費用」が現金で必要になることが多いです。
例えば3,000万円の物件なら、約200万円〜300万円程度です。
これには仲介手数料、登記費用、火災保険料、住宅ローン保証料などが含まれます。
「頭金0円で買える」という広告を見て、手持ち資金がほとんどない状態で契約を進めると、この諸費用が払えずに困ることになります。
諸費用まで含めて住宅ローンに組み込める銀行もありますが、金利が高くなる場合があるため、余裕を持った資金計画を立てておくことが失敗を防ぐ基本です。
価格の安さだけで決めてしまい住環境で後悔する
予算を重視するあまり、立地や環境を妥協しすぎるのは危険です。
「駅から遠いけど広い」「線路沿いだけど安い」。価格だけで選ぶと、後悔することになりかねません。
通勤が苦痛になったり、電車の音で眠れなかったり。生活の質が下がってしまっては、元も子もないからです。
家は「買うこと」がゴールではなく、「家族と幸せに暮らすこと」が目的です。
価格は重要ですが、それ以上に「ここで長く快適に暮らせるか」という視点を忘れずに、家族全員が納得できるバランスの取れた物件を選びましょう。
決断に迷っている間にライバルに先を越される
建売住宅探しで最も多い後悔の一つが、「買おうか迷っているうちに、他の人に買われてしまった」というケースです。
条件が良い物件は、誰が見ても魅力的です。
特に人気エリアの物件は、販売開始から1週間以内に売れてしまうことも珍しくありません。
ライバルに負けないためには、先にお伝えした「優先順位」を明確にしておくことがカギです。
「この条件を満たしていたら買う」と決めておけば、良い物件に出会った瞬間に自信を持って申し込みを入れられます。
100点の物件を探し続けるのではなく、80点の合格ラインを超えたら決断する勇気も、マイホーム購入には必要です。
まとめ
建売住宅は、人生で最も大きな買い物のひとつです。だからこそ、「絶対に失敗したくない」と慎重になるのは当然のことです。
この記事では、ネット検索だけではない「4つの効率的な探し方」や、「売主物件」の選び方、そして絶対に避けるべき「危険な物件」の特徴について解説してきました。
最後に、重要なポイントをもう一度振り返ってみましょう。
- 情報は待つだけでなく取りに行く
ポータルサイトの新着通知設定はもちろん、実際に街を歩いたり、地元の不動産会社に未公開情報を聞いたりすることで、ライバルより早く良い物件に出会えます。 - 「見た目」より「中身」と「環境」を重視する
内覧時は、おしゃれな内装だけでなく、点検口の有無や隣地との境界、ハザードマップなどのリスク要因を冷静にチェックしましょう。 - 準備不足は失敗のもと
予算と優先順位を明確にしておけば、いざという時に迷わず決断でき、チャンスを逃しません。
理想のマイホームは、家族の笑顔が生まれる場所です。
焦らず、でも着実に準備を進めれば、必ず納得のいく物件に巡り会えます。
まずは今日から、気になるエリアの不動産情報をチェックしたり、週末に見学会へ足を運んだりして、最初の一歩を踏み出してみてください。
あなたの家探しが成功し、素敵な新生活がスタートすることを心から応援しています。

蓑輪 達也
二級建築士|ハウスドゥ・ジャパン 売買建設企画部 西日本グループ グループ長 ハウスドゥ・ジャパンに新卒入社。施工管理職を経験後、現在は建築設計職を軸に施工管理・ビルディングマネジメントと活躍の場を多方面に広げています。 建築設計では、戸建てからホテル建築まで幅広くプロジェクトに携わっています。
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