デザイン住宅とは?メリット・デメリットや外観・内装のデザイン事例を紹介

デザイン住宅とは?メリット・デメリットや外観・内装のデザイン事例を紹介

「家を建てるならデザインにもこだわりたい」という方もいらっしゃると思います。デザイン住宅では、デザインや建物のコンセプトを自分の好みにあわせて建てられますが、失敗しないためにおさえておくべきポイントもあります。 この記事では、デザイン住宅の特徴やメリット・デメリット、建築事例について解説します。

SHIRO新規分譲地情報のご案内

現在分譲エリア拡大中です。
いち早くSHIROの分譲地情報が欲しい方はこちらよりご登録ください。

速報を受け取る

デザイン住宅とは?

デザイン住宅とは、建物全体を一つのコンセプトやデザインで統一した住宅をいいます。

外観や内装だけでなくインテリアなども含めて、細部の仕上げまで施主や設計者のこだわりを反映させられる住宅です。

また、デザインだけでなく、家族構成やライフスタイルに合わせ、自由な間取り、生活動線でプランニングできるため、自分だけのオリジナルな家づくりができます。

デザイン住宅と注文住宅の違い

デザイン住宅も注文住宅の一つといえますが、家づくりにおける自由度やこだわりという点では異なる点も少なくありません。

注文住宅は、一般的に構造や工法、間取り、使用する部材などの仕様が住宅メーカーごとに決められています。そのため、外壁材や壁紙、フローリング材など、いくつかの選択肢から選びながらの家づくりとなります。

一方、デザイン住宅の場合、すべての間取りや使用する部材を一から選ぶことが可能です。建物の構造や工法を求める省エネ性や耐震性など住宅性能に合わせて決めることができます。

一般的な注文住宅は、メーカーごとに構造やデザインでブランドイメージを作りながら、仕様を統一することで生産性向上し、コスト削減を図っています。

この点、デザイン住宅は、一つひとつが完全オリジナルな住宅といえ、一からこだわりを実現できる自由度は注文住宅と異なる点です。

デザイン住宅の種類

デザイン住宅は、施主のこだわりや好みに合わせて作られる独創的な住宅ですが、ベースとなるデザインから建てられることもあります。

住宅の外観デザインには次のような種類があります。

  • 和風
  • 和風モダン
  • 洋風
  • 洋風モダン
  • シンプルモダン
  • 北欧風・プロバンス(南欧風)
  • アメリカン など

和風は日本の伝統的なデザインで、木を使った外観と玄関の引き戸など日本の気候や風土に根付いたものです。和風モダンは、和風と現代的でスタイリッシュなデザインを融合させたスタイルです。

洋風は、壁材にタイルやレンガを使用したり、あるいはベランダや玄関ポーチ、ドア、窓の形にアーチを取り入れるなど、凝ったデザインが取り入れられた住宅です。

洋風モダンは、洋風のこだわったデザインや過度な装飾を省き、すっきりとさせたデザインですが、バリエーションは豊富でアンティーク的な要素を取り入れたものもあります。

シンプルモダンは、現代的かつシンプルで飾り気のないスタイルです。直線的な外観に、黒や白、グレーなどのモノトーンな配色が使われることも少なくありません。

その他にも、総レンガタイル貼りなど重厚感が漂う北欧風やスペインやギリシャなど南欧の明るく開放的な雰囲気をもつ南欧風のデザインなどがあります。

デザイン住宅のメリット4つ

デザイン住宅のメリットについて解説します。

  1. 自分のオリジナルのデザインを追求できる
  2. 狭小地や変形地でも建てやすい
  3. 資金計画の自由度が高い
  4. 家族構成やライフスタイルに合わせやすい

自分のオリジナルのデザインを追求できる

デザイン住宅は、こだわりのイメージやコンセプトを設計者やデザイナーに伝え、オリジナルのデザインや空間を追求できる点が最大のメリットといえるでしょう。

ハウスメーカーでは、それぞれのメーカーや商品ごとに、ブランドやコンセプトが統一されていて、それをベースに家づくりすることが多くなりますが、デザイン住宅は一から独創的な家づくりが可能です。

人生の中でも、もっとも大きな買い物と言われるマイホーム購入において、外観だけでなく素材から建具や設備選び、配色まで、設計士とともに一から作り上げる醍醐味を味わえる点はメリットといえます。

狭小地や変形地でも建てやすい

デザイン住宅は、デザインだけでなく構造や間取りに制約はありません。そのため、狭小地や変形地の敷地でもその特徴を生かし、あるいは使いにくい形状をカバーしながら建てられます。

所有している土地が狭小地や変形地でも活用しやすく、また、土地探しから始めるときは、選択肢が広がるため、立地条件にこだわりながら土地探しをすることも可能です。

一方、住宅メーカーの注文住宅では、規格された間取りや構造や工法、部材などの制約から狭小地や変形地での家づくりに対応しにくいことがあります。

建物の形状や間取りの自由度が高く、さまざまな敷地形状に対応しやすい点は、デザイン住宅のメリットといえるでしょう。

資金計画の自由度が高い

家づくりを土地探しから始める場合、土地と建物の予算をどのように振り分けるかは重要ですが、デザイン住宅の場合、資金計画の自由度が高いといえます。

一般的に、変形地や狭小地は、整形地と比べて土地代が安くなります。デザイン住宅では、これらの土地を含めた土地探しができるため、選択肢が多く、土地取得費を抑えた資金計画を立てることも可能です。

つまり、限られた予算のなかで、土地購入費を抑え建築資金にまわせることで、よりこだわったデザイン住宅にしやすいということです。

また、細かい部分まで一から自由に決められるデザイン住宅では、建築予算にあわせ、デザインや仕様にこだわる部分とそうではない部分でメリハリをつけることもできます。

家族構成やライフスタイルに合わせやすい

ライフスタイルや家族構成に合わせた間取りにこだわれます。

部屋数や間仕切り、各居室の独立性やプライバシー性、コミュニケーションの取りやすさなど、子どもの年齢や性別を踏まえながら決められます。

また、自転車やサーフィンなど趣味に合わせてガレージやインナーガレージ、多目的スペースなどを設けることも可能です。

生活動線や家事動線についても日常の動きに合わせてこだわることができ、収納を細かく設置するなどで、家事や移動の負担を減らすこともできます。

デザイン住宅のデメリット3つ

一方で、デザイン住宅にはデメリットと考えられることもあります。

  1. 完成までに時間がかかる
  2. 建築コストが高くなりやすい
  3. 将来的に売却しにくい可能性がある

完成までに時間がかかる

デザイン住宅では、一人ひとりの基本コンセプトから外観や内装デザインを伝え、一から形にしてもらうため、完成までに時間がかかりやすいといえます。

一般の注文住宅と比べても、間取りやデザイン、仕様などの打ち合わせ回数も増えますし、デザイナーや設計士が提案する間取りプランの数も多くなるでしょう。そのため、着工するまでに要する時間も長くなります。

また、部材や住宅設備。建具などにこだわり、特注品や個別に取り寄せるとなると、発注から納品まで時間がかかり工期が長くなる場合もあります。

希望する入居時期がある場合は、打ち合わせ、施工にかかる期間をしっかりと管理しながら進めることが必要です。

建築コストが高くなりやすい

デザイン住宅は、オリジナルのデザインや仕様にこだわれる一方、建築コストが高くなりやすいといえます。

外観デザインにこだわり、建物や屋根の形状が複雑であれば、外壁や屋根の面積が増え、材料費や足場代、人件費などはかかりやすくなります。

注文住宅のように、共通の部材や仕様を活用することによるコスト削減は期待しにくいため、部材や設備などの原価も高くなりやすいでしょう。

また、デザイナーや設計事務所の設計料は、建築費用の5〜10%が目安といわれています。土地の形状や施主の希望にあわせ自由なプランを依頼できる反面、設計料は高くなります。

将来的に売却しにくい可能性がある

施主のこだわりがつまったデザイン住宅は、将来売却しにくい可能性があります。

外観や内装などは、人それぞれ好みがありますが、一般的には、オーソドックスな間取りや外観のほうが購入対象者は増え、売却しやすくなります。そのため、奇抜で特徴的なデザインや間取りであるほど、購入者のニーズが少なくなり売れにくい傾向です。

また、複雑な間取りや開放感のある吹き抜け、スキップフロアなどが、売却に関してはデメリットとなることもあります。

建物の形状が複雑であれば、外壁や屋根の面積が大きくなりやすい分、補修費などはかかりやすくなります。また、大きな空間であれば、光熱費がかかりやすくなります。

中古住宅を購入する購入者は、住宅ローン返済以外に維持費や管理の負担も考えるため、光熱費やメンテナンス費がかかりやすい家は、購入判断がしにくくなる可能性があります。

デザイン住宅で失敗しない6つのポイント

デザイン住宅のメリット・デメリットを踏まえ、失敗しないためにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。6つのポイントについて解説します。

  1. 建てたい家のイメージを伝えられるように準備する
  2. 資金計画を明確にする
  3. 依頼先を間違えない
  4. 住みごこちや機能性もしっかり考える
  5. 維持費の負担を考えておく
  6. 住宅性能についても考える

建てたい家のイメージを伝えられるように準備する

デザイン住宅では、自分の建てたい家のデザインやコンセプトを設計者や担当者にうまく伝えられるかがポイントとなります。

そのためには、具体的にどのような暮らしをしたいかをイメージすることが大切です。家族の生活スタイルや価値観から、間取りや動線、部屋数、それぞれの空間でどのような過ごし方をしたいかをイメージしてみるとよいでしょう。

このとき、子どもの誕生や成長、独立など、長期的な視点も含めて考えることが大切です。

建築事例や間取り集にイメージと近いものがあれば準備しておくことで、より伝えやすくなるでしょう。

資金計画を明確にする

デザイン住宅は、一般の注文住宅以上にコストがかかりやすいため、予算オーバーに注意する必要があります。そのためには、資金計画を明確にすることが大切です。

予算がオーバーする1つの要因に、設計変更や仕様の変更があります。デザイン住宅の場合1つ1つの選択肢が多いため、打ち合わせ段階あるいは着工後でも、デザインや間取り、仕様、設備の変更が生じやすいといえます。

満足できる家づくりができたとしても、予定より住宅ローンの借入金額が増え、返済負担が大きくなると家計を圧迫する可能性もあります。

そのため、最初の段階で土地購入を含めた総予算、住宅ローン選びも含めて、資金計画をしっかりと作成しておくことが重要です。

依頼先を間違えない

デザイン住宅の依頼先には、設計事務所やデザイナーのほか、ハウスメーカーや地域の工務店が考えられます。

設計事務所やデザイナーは、もっとも設計の自由度やデザイン性が高いといえる一方、設計や監理費用が高く、完成までに時間がかかりやすい特徴があります。

ハウスメーカーでも、デザイン住宅を建てることはできます。品質や工程管理においては信頼性が高いといえますが、自由度が低かったり、規格外の仕様や間取りとなると費用が一気に高くなることもあります。

地域の工務店は、独立系から施工に特化したもの、またハウスメーカーの下請けが中心の工務店などいくつか種類があります。コストも抑えやすく、柔軟な対応をしてもらいやすい点が特徴です。

ただし、対応エリアは限られるため、自分が希望するデザインや仕様、工法などを実現できる工務店であるかをしっかりと見極めることが大切です。

住みごこちや機能性もしっかり考える

デザイン住宅では決めることが多くありますが、デザインや仕様、設備だけでなく、生活動線や住みやすさについてもしっかり考えることが必要です。

おしゃれな空間や間取りが、必ずしも使いやすいとは限りません。外観デザインにあわせ窓を大きくし過ぎたことで、プライバシー性が確保しにくくなったり、おしゃれな間接照明を設置したところ暗すぎて生活や作業に支障が出ることもあります。

デザインと住みごこちや機能性など、どちらを優先するかを明確にすることが大切になります。

維持費の負担を考えておく

購入後の維持費の負担について考えておくことも大切です。

例えば、吹き抜けや高い天井、柱が少ない大空間は、明るく開放感があり、こだわりの空間を実現しやすい一方光熱費がかかりやすいでしょう。

また、屋根に庇がないデザインであれば、雨風にさらされやすい分、外壁が汚れやすく、耐久性にも影響します。日差しが入りやすく室内の温熱環境が悪くなることもあります。

住宅設備で特注品などを利用した場合も、交換時期や費用などがどれくらいかかるかをしっかりチェックすることが大切です。

住宅性能についても考える

外観やデザインには現れにくいですが、断熱性や耐震性など住宅性能は、快適性や安全性に影響するため重要です。

2024年からは、原則として住宅ローン控除を適用するには一定の省エネ性能を備えることが必要となりました。

今後、作られる住宅には一定の住宅性能が求められるため、将来売却するときの資産価値にも住宅性能が影響する可能性があります。

参照:国土交通省「住宅ローン減税省エネ要件化等についての説明会資料」

デザイン住宅の事例

ここでは、いくつかデザイン住宅の事例を紹介します。

外観

外構計画やドア、郵便ポストまでシンプルな白で統一された外観。張り出した2階部分と玄関ポーチが立体感を感じさせるデザインとなっています。

ファサードに窓を設けないことで、シンプルでありながらインパクトのあるデザインとなっています。プライバシー性を確保するとともに間接照明がやわらかな雰囲気を演出しています。

シンプルな外観形状に、木目や植栽が映えています。玄関部分の天井高が高く、目を引くデザインです。


内装

ハイサッシに合わせたシンプルで落ち着いた内装デザイン。計画的に配置されたダウンライトによっておしゃれな空間となっています。

リビングから続く和室は、天井と統一感をもったオープン収納とディスプレイによって落ち着ける空間となっています。家事や子育てスペースとして活用することもできます。

外の光をしっかりと取り込める明るいリビングに、床材とあわせた踏板のリビングイン階段を設置することで、より開放的な空間に仕上がっています。階段下は、収納やインテリアにも活用できるほか、ちょっとした作業ベースにもできます。

デザイン住宅を考えているならSHIRO

デザイン住宅は、外観や内装、間取りを一から自由に選択でき、オリジナルの家を建てられる一方、建築コストが高く、完成までに時間がかかりやすい面もあります。

そのため、デザイン住宅を建てるには資金計画、完成までのスケジュールをしっかり建てることが必要です。

もし、住宅のデザインやスタイルにこだわりながらも、予算を抑えた資金計画をしっかりと考えたうえで家づくりをしたいという方には、SHIROのデザイン建売住宅がおすすめです。

これまで、さまざまな敷地や立地条件にあわせ約1,600棟の販売実績で培った経験から、最適な間取りと洗練されたデザインをご提案します。

デザイン性を追求した建売住宅として、外観や間取りだけでなく、建具やクロス、照明、カーテン、外部手すりなど、細かい部分についてもカスタマイズすることができます。

予算を抑えながらもデザインにもこだわりたいという方は、ハウスドゥグループが提供するデザイン住宅「SHIRO」をぜひご検討ください。

まとめ:デザイン住宅とは何か?特徴を理解して検討しよう

デザイン住宅は、デザイン性や間取りの自由度が高い一方、資金計画や購入後の維持費をしっかり考えないと予算オーバーになる可能性もあります。

そのため、優先順位をつけお金をかける部分のメリハリをつけながら、まず、建物にかけられる予算を明確にしましょう。

また、外観やデザインを優先するあまり光熱費やメンテナンス費用の負担が重くなり過ぎないように注意が必要です。

デザイン建売住宅のSHIROは、住宅購入資金を抑えながら、設計士が1棟ずつデザインした住宅です。

耐震性や断熱性能など住宅性能を備えながら、スタイリッシュなデザインにもこだわる住宅です。購入後も定期メンテナンスや住宅設備の10年保証など、長期の維持管理のサポートを提供しているため安心して暮らして頂けます。

ぜひSHIROのデザイン住宅をご覧ください。

吉満 博

吉満 博

ゼネコン、ハウスメーカーで建築設計に従事後、自身の住宅購入をきっかけに不動産売買事業を始める。不動産の購入から売却まで出口戦略、資産性踏まえた長期の視点で不動産コンサルティング・売買仲介サービスを提供。これまでの実務経験を活かし、2023年から不動産・金融メディア中心にライターとしても活動。自身のサイトで不動産売買や住宅ローン等のお役立ち情報発信。

SHIRO新規分譲地情報のご案内

現在分譲エリア拡大中です。
いち早くSHIROの分譲地情報が欲しい方はこちらよりご登録ください。

速報を受け取る

KEYWORDS

    RECOMMEND

    関連記事

    1. TOP>
    2. COLUMN>
    3. 家のコト>
    4. デザイン住宅とは?メリット・デメリットや外観・内装のデザイン事例を紹介 >