
三重県四日市市は家族で住みやすい?子育て支援制度や保育施設・公園情報を総まとめ
三重県の北部に位置する四日市市は、県内最大規模の都市。工業地帯でありながら自然も豊かで、大きな公園が点在する緑あふれる街として、子育て世代に注目されています。四日市市の住みやすさや子育て環境、公園情報など、一挙にまとめてご紹介します。
目次
三重県四日市市はどんなところ?
四日市市は、三重県にある工業都市として有名。人口は、30万人以上(※1)にのぼり、県庁所在地の津市よりも多く、三重県内最多の人数となっています。四日市コンビナートは、工場夜景を楽しめるスポットとしても人気です。
市内には、近鉄名古屋線・湯の山線・内部・八王子線、三岐鉄道三岐線、JR関西本線、伊勢鉄道の路線が通り、バスは、山城富洲原線、神前高角線、磯津高花平線などの路線が運行しています。
交通の利便性が高いエリアで、愛知県名古屋市方面へ通勤・通学する人も多いのが特徴。近鉄四日市駅~近鉄名古屋駅間は30〜40分程度と、名古屋へアクセスしやすいのもポイントです。
車を利用すれば、伊勢神宮(伊勢市)まで1時間30分程度、2021年にオープンした日本最大級の商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」(多気町)までは、1時間程度など、紀伊半島の観光スポットにも気軽に遊びに行ける距離。京都方面は高速で1時間程度、琵琶湖方面にも車で行きやすいなど、幹線道路が多く、県内・県外の多方面に移動がしやすいエリアです。
繁華街でもある近鉄四日市駅周辺は、近鉄百貨店や商業施設があり、いつでもショッピングが楽しめます。駅前から続く中央通りは、四日市を代表する大通り。この中央通りを、歩きたくなるような街づくりを行う「中央通り再編事業」が、現在進行中。歩行者空間の整備などを予定しており、2027年の事業完成を目指しています(※2)。
工業都市のイメージが強い四日市市ですが、大規模公園が多く、自然を身近に感じられるのも特徴。森や水辺、草原などが含まれる大きな公園もあります。西には鈴鹿山脈、東には伊勢湾を望み、山と海に囲まれた、穏やかな子育て環境が整っています。
※1 四日市市HP 人口・世帯より https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1494552413550/index.html
※2 ニワミチよっかいちHPより https://niwamichi-yokkaichi.com/about

子育て支援制度・保育施設を紹介
四日市市は、18歳未満の児童と子育てに関わる人のための「こども子育て交流プラザ」や、市内に20か所以上ある「子育て支援センター」などを設置し、子育て支援に力を入れています。市のこども未来課や交流プラザなどでは、「子育てコンシェルジュ」を配置(※3)。子育て中のママ・パパの困りごとや相談事を聞いたうえで、情報やサービスなどをわかりやすく伝え、適切な子育て支援につなげる、案内人のような役割を担っています。
独自のスマホアプリ「よっかいち!アプリDe子育て」(愛称:よかプリコ)も配信(※4)。妊娠中や小学校就学前の児童がいる保護者を対象にしたアプリで、出産予定日や子どもの生年月日を登録することで、予防接種スケジュールの管理や子育て支援施設の検索が可能です。
学童保育所の設置や高校生までの医療費助成などもあり、子どものライフステージに応じて最適な支援が受けられる自治体です。
一方で、2024年4月時点で、保育施設の待機児童が72人発生しています(※5)。それまで待機児童数ゼロが続いていましたが、保育士不足や共働きの若い世代の夫婦が増加したことなどにより保育需要が高まり、6年ぶりにプラスになりました。市では、待機児童数を考慮しながら保育士の確保などの対策を進めています。
市内の多くの保育施設は、自然あふれる恵まれた環境と、広くて開放的な敷地が魅力。自然保育を行っている園や、手作りの給食提供やクッキングなどの食育に力を入れた園、独自の教育プログラムを実施している園など、多彩な保育施設があります。
※3 四日市市HP 子育てコンシェルジュより https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1001000001274/index.html
※4 四日市市HP 子育て支援アプリ「よかプリコ」より https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1500011221445/index.html
※5 令和6年度 第2回 四日市市子ども・子育て会議より https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1657850983176/simple/0805.pdf
注目の子育て支援をピックアップ
こども子育て交流プラザ
児童館機能と子育て支援機能を併せ持つ施設。乳幼児と保護者向けには親子でふれあい遊びや離乳食講座など、小学生向けには料理や工作の手作り教室など、イベントが盛りだくさん。楽器の練習や読書、勉強など、中高生も利用できます。屋内には自由に遊べるスペース、屋外には大型遊具もあり、いつ訪れても親子で楽しめます。
https://cocoplaza-yokkaichi.jp/

子育て支援センター
橋北子育て支援センター(ぽっぽ)、塩浜子育て支援センター(あっぷっぷ)のほか、公立保育園(こども園)10か所、私立保育園(こども園)9か所、医療機関1か所に子育て支援センターがあります。主に乳幼児(0~3歳)とその保護者が親子で遊んだり、利用者同士で交流することができ、育児相談や子育て情報の提供も行っています。
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1001000001265/index.html
子ども医療費助成
四日市市では、中学生に相当する15歳までの医療費が窓口無料となっていましたが、2024年9月以降の診療分から、高校生に相当する18歳まで拡大しました。国民健康保険または社会保険に加入している、0歳から18歳到達後の年度末までの子どもが対象。また、「みえ子ども医療ダイヤル」では、夜間などの診療時間外に、子どもの病気やお薬などについて相談ができます。
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1001000001220/index.html
学童保育所
四日市市内に、76の学童保育所を設置。長期休暇のみの利用が可能な学童保育所も9か所あります。放課後や学校の休業期間中に、保護者が仕事などで留守になる家庭は、市内の学童保育所に申込ができます。
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1001000001263/index.html
注目の保育施設をピックアップ
富田文化幼稚園
はだし教育のほか、体育教室、水泳教室、絵画教室、英会話教室などの才能教育、プラネタリウム観賞、消防署見学などの園外保育など、特色のある保育を実施。子どもたちの豊かな心と体を育みます。市内の私立幼稚園で唯一、幼稚園、小・中学校が連携して教育にあたる「学びの一体化」に参加し、地域の小中学校と共に教育活動に取り組んでいるのも特徴。
https://www.t-bunka.ed.jp/pages/40/
フジ保育園
おしゃれで安全な木の園舎が特徴的な幼保連携型認定こども園。一人ひとりの生活リズムや発達過程に応じて、いつも同じ大人(保育者)が育児を行う育児担当制を導入し、子どもたちの情緒の安定や自立・自律をサポート。年齢が異なる子どもたちと過ごすことで成長していく、異年齢保育も取り入れています。

習い事・教育環境を紹介
スポーツスクールは、サッカー、野球、バスケ、水泳、体操、ダンスなど幅広いジャンルがあり、子どもの興味や特性に合わせて選べます。歴史ある老舗少年野球チームや、県内7か所で運営している体操教室など、地域に根ざしたクラブも開校。スポーツ以外にも、書道や絵画、英会話、ピアノなどの文科系の習い事もあります。
学習塾は、全国展開をしている個別指導塾が多数を占めています。駅ごとに多数の教室があるので、自宅から通いやすい塾を見つけられるでしょう。
注目の習い事をピックアップ
【スイミング・バレエ・書道など】四日市健康文化センター 新ペアーレ四日市
キッズ講座だけで51教室あり、全体の教室数は180以上を誇る三重県屈指の総合カルチャーセンター。スイミングは、大人クラスをはじめ、幼児と小学生クラス、1~3歳対象の親子スイミングなど、年齢に応じたクラスを用意。進級テストはなく、のびのびと水泳を楽しめます 。ダンス、KID'Sチア、卓球などのスポーツの講座のほか、書道、絵画も人気。大人向け講座(約100教室)も充実しています。

【体操】相好(そうごう)体操クラブ 四日市教室
歩き始めたばかりの子どもや世界を目指すハイレベルな選手まで、多くの子どもたちが通う体操クラブ。歩行時から始める親子体操コースもあり、体操や室内遊戯を通して運動を経験できます。練習用の器具は大会でも使用する本格的なものばかり。マットは柔らかいのでケガの心配が少なく、思いっきり技にチャレンジできます。
http://www.sohgoh.info/taisou-hp1/

【野球】ベースボールスクール ポルテ 霞ヶ浦スクール
3~12歳までなら誰でも参加できるベースボールスクール。野球の技術だけでなく、あいさつや礼儀、リーダーシップ、協調性など、スポーツを通して「非認知能力」を育みます。初めての習い事を検討中、運動が苦手など、スポーツ未経験の子どもにもおすすめです。
https://porte.sport-school.com/
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レジャースポット・公園を紹介
四日市市は、南部丘陵公園や垂坂(たるさか)公園・羽津山緑地など、広大な敷地を持つ大規模公園が多いのが特徴。スポーツ施設やグラウンドを併設する公園や、ウォーキングに適した公園もあり、世代を問わず市民活動に欠かせない場所になっています。
大型の公園だけでなく、市街地や海沿いにも、整備の行き届いた中規模・小規模の公園が点在しており、子どもたちの遊び場、大人たちの憩いの場として利用されています。
レジャースポットは、木製アスレチックコースのある「四日市スポーツランド」、サイクリングが楽しめる「伊坂ダムサイクルパーク」などの体を動かして遊べるスポットから、「四日市市立博物館・プラネタリウム」などの学習施設まで多彩で、家族で楽しく休日が過ごせます。
四日市市 公園・緑地ガイド https://yokkaichicity-parks.com/
注目の公園・レジャースポットをピックアップ
南部丘陵公園
四日市市最大の総合公園。北ゾーンには広大な芝生広場に複数の大型遊具があり、親子連れでにぎわっています。南ゾーンは、小動物園やワイドスライダーなどが子どもたちに人気。デイキャンプ場 も完備しているので、家族や仲間とバーベキューを楽しむこともできます(要予約・無料)。

垂坂(たるさか)公園・羽津山緑地
雑木林の中に散策路が整備された自然あふれる公園。さまざまな木々、季節の花にかこまれた緑豊かなスポットです。子どもの広場には、ロングスライダーや複合遊具、ネットトランポリンなどがあり、思いっきり遊ぶことができます。展望台からは、伊勢湾や工業地帯を中心とした夜景を一望できます。

霞ヶ浦緑地
野球場やテニスセンター、四日市ドームなどの施設がある海沿いの総合運動公園。北エリアにある「霞★ゆめくじら」には、くじらの形をしたドームや全長約50mのロングローラーすべり台など、市内最大級の大型遊具があり、子どもに大人気。芝生広場や夏はプールでも遊べます。

楠中央緑地
体育館、テニスコート、グラウンドなどの施設がある緑地公園。滑り台やターザンロープなど、子どもが遊べる複合遊具が人気。「中州の山」と名付けられた小高い丘からは、伊勢湾と鈴鹿山脈が望めます。園路周辺には多くの花木が植えられ、四季を感じながら散策できます。

四日市市ふれあい牧場
お茶の産地である水沢地区の自然に囲まれた牧場。ヤギのエサやり体験や、うさぎ・モルモットとのふれあい体験(土日祝限定・要予約)など、動物たちとのふれあいが楽しめます。売店では、新鮮な牛乳やヨーグルト、アイスクリームなどを販売。
https://sites.google.com/site/fureaibokujyou/
住みやすさは?四日市市在住パパのリアル口コミ
四日市市に暮らすパパに、暮らしやすさや子育て情報についてインタビュー。子育て中の“パパ視点”のおすすめポイントをご紹介します。
「ファミリーで暮らすには最高の街」
(四日市市在住パパ・Aさん)四日市市は、ファミリーで暮らすには最適な街だと思います。魅力はたくさんありますが、中でも一番良いと思うのは自然豊かな大きな公園が複数あること。「霞★ゆめくじら」は、子どもとよく遊びに行きます。都会の公園に比べて敷地自体が広いので、窮屈な感じもなく、のびのびと遊べて子どもも快適そうです。たくさん公園があるので、休日の公園巡りもおすすめです。
県内や名古屋方面の有名レジャースポットも比較的近く、車で30分~1時間程度で着きます。ナガシマスパーランド(桑名市)や鈴鹿サーキットパーク(鈴鹿市)、名古屋港水族館(愛知県名古屋市)、レゴランド・ジャパン(愛知県名古屋市)などにも気軽に足を伸ばせます。
土地の価格が都会より安く、利便性とのバランスが取れているため、マイホームを構えやすい街だと感じます。それだけでなく、四日市駅周辺は繁華街なので何でもそろって便利ですし、買い物するのに困りません。仕事で四日市市から名古屋方面へ通勤しているママ・パパも多くいます。車は必要になりますが、都会に比べたら物価も安いですし、住みやすさ、子育てのしやすさは文句なしですね。
まとめ:四日市市は利便性と豊かな自然が両立した子育てしやすい街
子どもと子育てにやさしい街づくりを進めている四日市市は、さまざまな子育て支援に取り組んでいます。子育てコンシェルジュの配置や2024年9月以降「高校3年生まで」に拡大した子どもの医療費助成など、年齢に応じてママ・パパが安心して子育てができる制度や仕組みを整えている自治体です。
駅周辺はにぎわいがあり、名古屋などの都会にも近い。休日は、緑いっぱいの公園で遊べる……。田舎すぎず、都会すぎない、理想的な暮らしをファミリーで実現できる街といえるでしょう。移住を検討しているご家庭は、ぜひ一度、家族で四日市市を訪れてみてください。
※掲載内容は、2025年5月時点の情報です。最新の情報は、自治体や各施設のホームページでご確認ください。
KEYWORDS
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